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丘の学び舎 その78(中高生版)

2020年7月13日 校長室より

中高生の皆さんへ
先週は日本各地で洪水による被害が発生しました。このところ毎年「これまでに経験したことがない」「記録的」な大雨をもたらしている線状降水帯。20年程前からよく耳にするようになった新しい気象用語に、世界の気候が変わってきていることを実感させられます。救えなかった命の尊さを思い、心が痛みます。
ところで、命を「いのち」という音で表現するのは何故なのでしょう。日本語は本当に美しい言葉です。一つひとつの音に意味があります。「い」は命、「の」は偉大で重みのあるもの、「ち」は積極性や存在感を表すといわれています。前向きなエネルギーに溢れ、尊く価値あるものが「いのち」ということなのかしら、と勝手に解釈してみたりします。
そこで今日は、命を意味する「い」の美しい響きを伝えてくれる堤江実さんの「ことだま」という詩を紹介します。
祈りのい    癒しのい    いのちのい
いっしょうけんめいのい    いっぱいのい
いつも    いつでも    いつまでものい
生きるのい
朝 祈りながら 思う
今日 一日
こんなふうに    いきていきたい
言葉には不思議な力が宿っており、発した言葉どおりの結果を現すということを、古代の人は「ことだま」と表現しました。旧約聖書では神様の言葉はその通りになると考えられています。「光あれ」と神様が仰れば、光が生じるのです。文化の違いを超えて、言葉にはやはり力があるのでしょう。そして、日本人は単純な一つひとつの音にも、特別な力を感じてきたのです。
今週、私たちの使う言葉の音に、ちょっと注意してみましょう。その音から力をいただいて、いい一週間を過ごせますように。

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