小林聖心女子学院ブログ 小林聖心
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介助犬についてのお話を伺いました。

2020年11月14日 高等学校

11月12日(木)、10年生は「日本介助犬使用者の会」会長を務めていらっしゃる木村佳友さん、奥様、そして介助犬デイジーをお呼びしてお話を伺いました。

交通事故によって車椅子生活を余儀なくされた頃のお話から始まり、日常生活のどんな場面に手助けが必要か、映像を示しながらわかりやすく語ってくださいました。そして、初代の介助犬シンシアが生活のパートナーになった経緯、日常生活における介助犬のサポートの重要性、さらに、社会一般ではまだまだ「補助犬」(盲導犬、介助犬、聴導犬)への認知度が低いこと等、短い時間ではありましたが、たくさんのことを教えてくださいました。

最後には、デイジーの介助のデモンストレーションがあり、賢くてかわいらしいデイジーの姿に、みんな笑顔で拍手を送りました。

コロナ禍によって、学校外の方のお話を伺う機会が少なくなった今年ですが、貴重な学びの1時間となりました。

 

 

妙心寺に行きました。

2020年11月13日 高等学校

11月2日(月)、10年生は京都の妙心寺を訪れ、クラスごとに法堂・大庫裏、退蔵院、大法院を拝観しました。生憎の天候でしたが、熱心に説明してくださるガイドさんのお話に聞き入り、豊かな学びの一日を過ごすことができました。

真田家一門や佐久間象山の御墓がある大法院は普段は非公開ですが、特別公開の時期と重なり、拝観することができました。紅に染まり始めた庭を前に塔頭の由来を伺い、奥深い歴史に思いを馳せることができました。
法堂では壮大な天井画を鑑賞し、大庫裏では大きなお釜がいくつも並んでいる厨房を巡り、大寺院の僧侶たちの食生活を垣間見ることができました。
退蔵院では瓢鮎図のお話を興味深く伺い、水琴窟の清らかな音色に耳を澄ませ、雨に洗われた余香苑をゆっくりと眺めることができました。

重たい傘がちょっと邪魔でしたが、学校では学べないたくさんのものを吸収することができた一日となりました。

 

黙想会を行いました。

2020年2月13日 高等学校

2月6日(木)と7日(金)の2日間、10年生は黙想会を行いました。イエズス会の中井  淳神父様にご指導していただきました。神父様のお話をお聞きしたり、聖書を読んだりして、お祈りとは何か、自分とは何かをじっくり考える機会となりました。

一人一人の存在がかけがえのないものであり、自分自身の深い望みが神様とつながっているということに気づくことができました。

 

 

京都(龍安寺・仁和寺・妙心寺)に行きました。

2019年11月20日 高等学校

11月8日(金)、10年生は四条大宮駅に集合し、校外学習に行きました。

午前中は、班ごとに分かれ、龍安寺・仁和寺を拝観しました。龍安寺では、石庭を眺めたり散策したりして、ゆったりとした時間を過ごしました。仁和寺では、御殿と373年の時を経て初公開された観音堂の壁画を拝観し、歴史を感じることができました。

お昼は、花園会館で美味しくお食事をいただきました。

昼食後、クラスごとに、妙心寺の法堂・大庫裏・退蔵院・春光院を訪れました。お寺の方の尊いお話に耳を傾け、鐘の音を聴いたり、キリスト教とのつながりを教えていただいたりすることができました。

フィリピン体験学習だより 第9日目

2019年8月1日 高等学校

長いように思われた9泊10日の旅も、明日帰国の日を迎えます。生徒たちにとってこれほど濃密な10日間はこれまでなかったのではないでしょうか。

生徒たちは、毎晩その日感じたことをノートに綴っていますが、日を追うごとに書く時間が長くなっています。書いても書いても心に浮かぶ想い。しかし、それを的確に言い表す言葉を見つけることは難しく、何かをつかみかけても言葉にしようとすると、それが逃げていくような思いを抱きます。それでも、そうやって言葉を紡ぎ、重ねていく中に少しずつ「自分」が浮かび上がってくるのを感じることができます。

日本にいても日々たくさんのことが起こりますが、落ち着いて自己を振り返る時間がとれることは稀です。想いを言葉にする前に、次から次へと情報が流れ込み、想いを持っていたことすら忘れ去られてしまいます。生徒たちにとって、ゆったりとした時間の中で自己の内面を見つめることは、フィリピンでのたくさんの体験と同じぐらい大切なものだと言えるでしょう。

午前中に行った「分かち合い」では、生徒一人ひとりが「自分の物語」を語ってくれました。

「今まで自分の力を信じて動こうとしていなかった。力強さを身に付けたい。」

「フィリピンの人々が望むことがまだ理解できていないので学び続けたい。」

「フィリピンで学んだことを心で返していきたい。」

「心の中にある複雑な思いをずっと忘れたくない。」

「世界はつながっていることをみんなが理解できるようにしたい。」

分かち合いは2時間半に及びましたが、生徒たちの心にはまだまだ語りつくせない想いが溢れているようでした。

夜、生徒主催によるシスター有田と小張先生に感謝の気持ちを伝える会が開かれました。笑いあり涙ありの素晴らしい時間となりました。特に20人の生徒一人ひとりが自分の夢を語る姿には、SMSFのユースたちが教えてくれた「夢を語る」ということの本当の意味を理解し、心の中に確かな変容が起きたことを感じることができました。

この体験学習を30年以上に渡ってリードしてくださり、今回も生徒たちを変容へと導いてくださったシスター有田、現地でのコーディネートに奔走し、きめ細やかなサポートをしてくださった小張先生に心から感謝いたします。

また、「聖心は一つの家庭」という言葉の意味を教えてくださったSMSFのシスターベスをはじめスタッフの皆様、昼食をともにし「自分の物語」を語ることの大切さを教えてくれたユースたちやそのご家族の皆様、生徒たちを孫のように温かく迎えてくださったクバオの聖心会修道院のシスター方、多様な生き方の可能性を教えてくださった日本大使館やJICAの皆様、社会起業を通して貧困に立ち向かうローズさんをはじめGKonomicsに関わる皆様、NGOによる支援の在り方を教えてくださったベルラーニの皆様、素敵な演奏を聞かせてくださったバーハイ・マパグマハルの皆様、人間の尊厳を守ることの大切さを教えてくださったマザーテレサ修道会の皆様、同じカトリック女子校に通う生徒しての使命を改めて教えてくださった聖テレサ学園の皆様、この宿舎を提供してくださったICMのシスター方、毎日すばらしい食事とメリエンダを準備してくださった食堂の皆様、毎日無事故で運転してくださったドライバーの方、私たちに自分の生き方を見つめる機会を与えてくださったすべてのフィリピンの方々。そして、この体験学習に生徒たちを送り出してくださった保護者の皆様。言葉では言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

私たちにとって、ここがスタートライン。フィリピンでの学びを決して忘れることなく、しかし、焦ることなく「自分の物語」を紡いでいきたいと思います。これで、このフィリピン体験学習だよりも最終回です。

Sa pagmamahal naroon ang Diyos.(愛のあるところに神はいます。)

Salamat Po! Pilipinas!(ありがとう!フィリピン!)

 

 

 

 

フィリピン体験学習だより 第8日目

2019年7月31日 高等学校

午前中は、私たちと同じカトリック女子校である聖テレサ学園(STC)の生徒たちと交流しました。私たちがお世話になっている宿舎も、このSTCの敷地内にあります。

午前7時過ぎ、7年生から12年生までの全校生約1000人が集まる朝礼に招いていただき、歌やダンスによる歓迎を受けました。本校の生徒20名も、代表生徒による英語の挨拶や歌でその気持ちに応えました。

その後、STC生徒会との交流では、スライドによるプレゼンテーションを通して互いの学校を紹介し合いました。日本で練習した時には英語で発表することに自信を持てない様子も見られましたが、この体験学習を通して感じたこと、考えたことが生徒たちの心を強くたくましくしてくれたのでしょう。相手に「伝えたい」という思いが届く発表となりました。STCの先生からも、自信をもって意見を言えていたと評価していただきました。

STC生徒会の言葉や姿からは、恵まれた環境にある者が果たすべき強い使命感が伝わってきました。学んだこと、育んだ自分の個性を何のために使うのか。STCと同じカトリック女子校である本校の生徒は大きな刺激を受けたことでしょう。

午後からは、マニラの中でも最貧地域の一つであるナボタスに向かいました。開発が進み、多くの家屋が取り壊されたため以前ほどの規模ではなくなっていますが、それでもバスの車窓からは、今にも崩れそうな家が立ち並ぶ光景が飛び込んできました。底の見えない貧困の穴をのぞいているような気持ちになりました。わかったつもりになってはいけない、知っているつもりになってはいけない。そう思いながらナボタスを後にしました。

その後、マザーテレサが始めた修道会を訪問しました。ここでは、シスターたちが、親に捨てられた子供や重度の障害を持った子ども、身寄りのない老人たちのケアをしています。

子供たちは生徒を見つけるとうれしそうに近づいてきました。この子供たちは、誰かに思う存分抱きしめてもらったことはあるのでしょうか。悲しい時、誰かにずっと寄り添ってもらったことはあるのでしょうか。名前を呼ぶだけでうれしそうに笑う障害をもった子供の姿が忘れられません。

老人たちも若い生徒たちの訪問を大変喜んでくれました。生徒たちは食事の補助をしたり、日本の歌を歌ったりしました。生徒の手を握る老人の表情からは、自分と関わってくれる人がいることの喜びが伝わってきました。

宿舎の外に出て人と関わる活動は、今日で終わりです。明日はこの体験学習全体をふりかえり、それぞれの学びを分かち合います。

 

フィリピン体験学習だより 第7日目

2019年7月30日 高等学校

7日目を迎えました。今日は、様々なレベルからフィリピンの「今」にアプローチする取り組みについて学びました。

まず訪れたのは日本大使館です。外交官として活躍されているお二人から外交官の仕事について説明を受けた後、生徒たちの質問に答えていただきました。

「外交官を志したきっかけは何か」「求められる資質は何か」「自分の考えと政府の考えが異なることはないのか」など外交官という仕事に関するものから、「日本にしかできないことは何か」「フィリピン政府は貧困をどう考えているのか」など外交官から見た現状に関するものまで、質問は多岐にわたりましたが一つひとつ丁寧にわかりやすく答えてくださいました。

「外交においては、日本の立場を主張するだけではなく、まず相手を知り、相手の立場から考えることが何よりも大切。それは普段の生活でも同じです。」と教えていただきました。政府レベルのアプローチと言えども交渉するのは人と人です。外交官の方々の人柄と日々の努力が、日本とフィリピンをつないでくださっていることを初めて知ることができました。

午後からはJICA(独立行政法人国際協力機構)フィリピン事務所を訪問。日本のODA(政府開発援助)を実際の現場で実施する方々の取り組みを教えていただきました。地球規模の課題が増え、国と国の相互依存がますます強まる中で、日本さえよければいいと考えるのではなく、関わり合う国々の安定を図ることが、日本にとっても相手の国にとっても利益になることを学びました。組織の概要を伺った後、経験豊かな4名の職員の方々を囲んで具体的な体験談を聞かせていただきました。体験談を聞きながら、自分の将来について相談する生徒の姿も見られました。

夕方、ローズさんというフィリピン人女性に会いに行きました。彼女は「GKonomics」という団体を設立し、貧困のために社会から取り残された人々の自立を支援しています。また、彼女の理念に賛同する社会起業家たちのサポートも行っています。

かつてローズさんは、アメリカ合衆国初のフィリピン人女性判事となり、まさにアメリカンドリームをつかんでいました。しかし、ある時「夢を描くことさえできない人たちのために働くように」という神の呼びかけを感じ、判事を辞め、家や車を売り払いこの活動を始めました。そして、貧困に喘ぐ人々のための仕事を作り、社会の経済活動の中に彼らを取り込むシステムを作ったのです。

ローズさんはこう語ります。「私の周囲には『人生を無駄にしたね』と言ってくる人もいます。でも、私は社会正義のために働くことで、神の仕事を手伝っていると思っています。そして、神の祝福を受けていることを感じています。」と。

人のためにできることはあっても、すべてを捨て、人のために生きることは難しいことです。ローズさんの生き方から、改めて幸せとは何か、自分はどう生きていくべきかを考えさせられました。

日本の企業から研修制度を利用してローズさんの事業に参画している藤崎さんとの出会い、また、フィリピンの伝統文化を生かした鞄作りを通して約360世帯の仕事を生み出しているAKABAという会社を設立したフィリピン人社会起業家EJさんの話も、生徒たちの視野を広げる興味深いものでした。

日本大使館の外交官の方々やJICA職員の方々、そしてローズさん。今日出会った方々は、それぞれの立場からフィリピンの「今」にアプローチされています。生徒たちは、世界と自分とのつながり方について今までにない多様な可能性を感じたことと思います。

     

フィリピン体験学習だより 第6日目

2019年7月29日 高等学校

今日は街の喧騒を離れ、マニラ南部の避暑地タガイタイに出かけました。美しいタール火山とそれを取り囲むカルデラ湖のほとりに建つ緑美しい黙想の家で、これまでの体験をふり返りました。

シスター棚瀬から「これまでの五日間で強く心に響いたことは何ですか。なぜそのことが心に響いたのでしょう。そのことを通して神様はあなたに何を問いかけていますか。そして、これからの自分の生き方について何を教えてくれているでしょうか。」と問いかけられた生徒たち。一人ひとりが敷地内の好きな場所に散らばり、1時間半ほど沈黙の中で自分の心を見つめました。

午後からは小グループに分かれての「分かち合い」を行いました。わずか5日間のうちに、これまで持っていた自分のものさしでは到底測ることのできない現実に直面した生徒たちの口から、熱い思いが溢れ出しました。

「昨日ユースに将来の夢を聞かれたとき、私は職業名しか答えられなかった。でもユースは、自分がなりたい職業を通して、誰のために何をしたいのかを話してくれた。そういうのが本当の夢なんだと教えられた。」

「日本では、ぼんやり生きていても親のおかげで何とか生きていける。自分も本当にやりたいことを見つけないといけないと感じた。メディアを通して伝わるうわべのフィリピンではなく、笑顔で力強く生きる彼らの姿を日本に帰ってから伝えていきたい。」

「幸せってなんだろうと考えさせられる。経済格差を生み出す今の社会のシステムを、自分たちの世代で根本的に見直す必要があるのではないか。」

ある生徒は、「これだけの現実を見ても、まだ自分中心の考えから抜け出せない。そんな自分に対して残念に思うし悲しくなる。」と複雑な胸中を涙を流しながら語りました。他の生徒から「まずは知ることが大切。みんなそこから考え始めるんだから大丈夫だよ。」と声をかけてもらいました。

決して美化できない過酷な貧困。その現実と向き合う自分の心の中に生まれる葛藤もまた、美化したり目をそむけたりする必要はありません。大切なことは、その葛藤をずっと胸に抱き続けることではないでしょうか。それが、フィリピンで出会った人たちのことを忘れずに生きていくということなのだと思います。

残り四日となったこの体験学習。一日一日を大切に過ごしていきます。

 

 

 

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