小林聖心女子学院ブログ 小林聖心
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11年修学旅行5日目

2019年11月9日 高等学校

修学旅行最終日の9日は、朝ホテルを出発後、カトリック教会の公式巡礼地でもある「日本二十六聖人記念館」を訪問、見学しました。数多くのキリシタン達が信仰のために殉教したこの地に今私たちが立っていること、そして2週間後には教皇フランシスコが訪れ祈りを捧げられること…過去と現在、未来が繋がっているという実感を強くさせられる機会となりました。

その後、バスで博多へ移動、九州新幹線に乗って夕方無事に新大阪に帰着しました。5日間の旅行中、ケガや病気もなく全員が元気に過ごせたのも、お世話になった添乗員さん始め、バスの運転手さんやガイドさん、宿泊先のホテルの皆さま、そして天草・長崎で温かく迎えて下さった多くの方々のお陰です。ありがとうございました。よく学び、よく食べ、十分に楽しんだ修学旅行の思い出を胸に、これから93回生が学校のリーダーとしてさらに成長した姿を見せてくれることを期待しています。

 

11年修学旅行4日目

2019年11月8日 高等学校

4日目を迎えた修学旅行の今日は、班別の自主研修。

午前中は、聖母の騎士修道院コース、外海コース、長崎歴史文化博物館コースの3つに分かれ、それぞれで学びを深めました。そして午後は各班ごとに事前に練った計画表に沿って、長崎の街を歩き回り(走り回り?)、体験や買い物を楽しんでいました。夕方ホテルに戻ってきた生徒たちの顔は、どれも皆、長崎での楽しい思い出が伝わってくるかのように輝いており、長崎の一日を心行くまで満喫したようでした。

そして夕食後は、国宝の大浦天主堂に足を運び、修学旅行を締めくくるごミサに与りました。本校の生徒のために特別にごミサを挙げていただけるということへの感謝をこめて、美しい「信仰」の歌声が堂内に響いていました。

 

11年修学旅行3日目

2019年11月7日 高等学校

豊かな自然と海の幸、温かいおもてなしを満喫した天草での2日間を終え、3日目の今日はフェリーで島原半島に渡り、長崎市内に入りました。

 

最初に訪れた浦上天主堂では、思わず息を飲む荘厳な雰囲気の中、祈りと聖歌をお捧げし、殉教と原爆という二つの十字架を背負った浦上の地とそこで生きた人々について思いを巡らせました。

その後は原爆資料館に移動して、被爆を体験された方からのお話しを伺い、残された数々の資料や写真を見学しました。「戦争を起こすのも起こさないのも人の心です。」という言葉に、生徒たちは、改めて平和の尊さ、重さを実感させられたようです。

秋の観光シーズンということもあり、多くの人で込み合う中、爆心地、平和公園を歩き、夕方には無事にホテルに到着しました。

 

5日間の修学旅行も折り返し点となりましたが、体調を崩す生徒もなく、皆大変元気にしており、夕食はチャンポン発祥の地でおいしいご飯をお腹一杯にいただいて満足そうでした。

 

 

 

11年修学旅行2日目

2019年11月6日 高等学校

修学旅行2日目の今日は、午前中は生徒たちが楽しみにしていたイルカウォッチング。数日来イルカの数が少ないとの情報を得て、予定よりも早く出発したものの、約2時間のイルカ探しもむなしく、結局イルカの群れには出会うことができませんでした。しかし、昨日に引き続いての快晴の天気の中、穏やかな陽光に輝く真っ青な空と海を堪能した天草灘でのクルージングとなりました。

 

その後海鮮バーベキューの昼食をいただき、午後からは隠れキリシタンの里、大江に立つ大江天主堂と、世界遺産である崎津集落の海辺にひっそりと佇む崎津天主堂を訪れ、祈りと聖歌を捧げるひと時を持ちました。教会のシスターやボランティアの方からお話を伺い、厳しい迫害の中でキリシタン達が命を懸けて信仰を守り抜いた歴史に肌で触れることができた貴重な体験となりました。カトリック学校で学ぶ意味についても改めて考えることで、今後の学校生活にも生かしていってほしいと願います。

 

ホテルに戻り、夕食後はレクリエーションを行って、天草での二日間の最後を楽しく和やかに終えました。

 

11年修学旅行1日目

2019年11月5日 高等学校

5日から9日までの4泊5日の日程で11年生の修学旅行がスタートしました。
初日の今日は九州新幹線で熊本まで移動した後、バスで一路天草に向かいました。快晴の空の下、車窓から有明海を眺め、遠く島原半島の雲仙普賢岳を望みながら、天草諸島の下島に到着。最初の訪問先である天草キリシタン館では、一年間に数日しか公開しない「天草四郎陣中旗」の実物を見学することができました。ビデオ映像や資料館の方からのお話を通して、はるか昔にこの地で起こった出来事について思いを馳せる貴重な時間となりました。夕方には無事に宿泊先のホテルに入り、一日目の行程を皆元気に終えました。
これまで3月に実施してきたこの修学旅行ですが、今年から秋の実施となります。季節の変化を楽しみつつ、実り多い旅行にしたいと思います。

フィリピン体験学習だより 第9日目

2019年8月1日 高等学校

長いように思われた9泊10日の旅も、明日帰国の日を迎えます。生徒たちにとってこれほど濃密な10日間はこれまでなかったのではないでしょうか。

生徒たちは、毎晩その日感じたことをノートに綴っていますが、日を追うごとに書く時間が長くなっています。書いても書いても心に浮かぶ想い。しかし、それを的確に言い表す言葉を見つけることは難しく、何かをつかみかけても言葉にしようとすると、それが逃げていくような思いを抱きます。それでも、そうやって言葉を紡ぎ、重ねていく中に少しずつ「自分」が浮かび上がってくるのを感じることができます。

日本にいても日々たくさんのことが起こりますが、落ち着いて自己を振り返る時間がとれることは稀です。想いを言葉にする前に、次から次へと情報が流れ込み、想いを持っていたことすら忘れ去られてしまいます。生徒たちにとって、ゆったりとした時間の中で自己の内面を見つめることは、フィリピンでのたくさんの体験と同じぐらい大切なものだと言えるでしょう。

午前中に行った「分かち合い」では、生徒一人ひとりが「自分の物語」を語ってくれました。

「今まで自分の力を信じて動こうとしていなかった。力強さを身に付けたい。」

「フィリピンの人々が望むことがまだ理解できていないので学び続けたい。」

「フィリピンで学んだことを心で返していきたい。」

「心の中にある複雑な思いをずっと忘れたくない。」

「世界はつながっていることをみんなが理解できるようにしたい。」

分かち合いは2時間半に及びましたが、生徒たちの心にはまだまだ語りつくせない想いが溢れているようでした。

夜、生徒主催によるシスター有田と小張先生に感謝の気持ちを伝える会が開かれました。笑いあり涙ありの素晴らしい時間となりました。特に20人の生徒一人ひとりが自分の夢を語る姿には、SMSFのユースたちが教えてくれた「夢を語る」ということの本当の意味を理解し、心の中に確かな変容が起きたことを感じることができました。

この体験学習を30年以上に渡ってリードしてくださり、今回も生徒たちを変容へと導いてくださったシスター有田、現地でのコーディネートに奔走し、きめ細やかなサポートをしてくださった小張先生に心から感謝いたします。

また、「聖心は一つの家庭」という言葉の意味を教えてくださったSMSFのシスターベスをはじめスタッフの皆様、昼食をともにし「自分の物語」を語ることの大切さを教えてくれたユースたちやそのご家族の皆様、生徒たちを孫のように温かく迎えてくださったクバオの聖心会修道院のシスター方、多様な生き方の可能性を教えてくださった日本大使館やJICAの皆様、社会起業を通して貧困に立ち向かうローズさんをはじめGKonomicsに関わる皆様、NGOによる支援の在り方を教えてくださったベルラーニの皆様、素敵な演奏を聞かせてくださったバーハイ・マパグマハルの皆様、人間の尊厳を守ることの大切さを教えてくださったマザーテレサ修道会の皆様、同じカトリック女子校に通う生徒しての使命を改めて教えてくださった聖テレサ学園の皆様、この宿舎を提供してくださったICMのシスター方、毎日すばらしい食事とメリエンダを準備してくださった食堂の皆様、毎日無事故で運転してくださったドライバーの方、私たちに自分の生き方を見つめる機会を与えてくださったすべてのフィリピンの方々。そして、この体験学習に生徒たちを送り出してくださった保護者の皆様。言葉では言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

私たちにとって、ここがスタートライン。フィリピンでの学びを決して忘れることなく、しかし、焦ることなく「自分の物語」を紡いでいきたいと思います。これで、このフィリピン体験学習だよりも最終回です。

Sa pagmamahal naroon ang Diyos.(愛のあるところに神はいます。)

Salamat Po! Pilipinas!(ありがとう!フィリピン!)

 

 

 

 

フィリピン体験学習だより 第8日目

2019年7月31日 高等学校

午前中は、私たちと同じカトリック女子校である聖テレサ学園(STC)の生徒たちと交流しました。私たちがお世話になっている宿舎も、このSTCの敷地内にあります。

午前7時過ぎ、7年生から12年生までの全校生約1000人が集まる朝礼に招いていただき、歌やダンスによる歓迎を受けました。本校の生徒20名も、代表生徒による英語の挨拶や歌でその気持ちに応えました。

その後、STC生徒会との交流では、スライドによるプレゼンテーションを通して互いの学校を紹介し合いました。日本で練習した時には英語で発表することに自信を持てない様子も見られましたが、この体験学習を通して感じたこと、考えたことが生徒たちの心を強くたくましくしてくれたのでしょう。相手に「伝えたい」という思いが届く発表となりました。STCの先生からも、自信をもって意見を言えていたと評価していただきました。

STC生徒会の言葉や姿からは、恵まれた環境にある者が果たすべき強い使命感が伝わってきました。学んだこと、育んだ自分の個性を何のために使うのか。STCと同じカトリック女子校である本校の生徒は大きな刺激を受けたことでしょう。

午後からは、マニラの中でも最貧地域の一つであるナボタスに向かいました。開発が進み、多くの家屋が取り壊されたため以前ほどの規模ではなくなっていますが、それでもバスの車窓からは、今にも崩れそうな家が立ち並ぶ光景が飛び込んできました。底の見えない貧困の穴をのぞいているような気持ちになりました。わかったつもりになってはいけない、知っているつもりになってはいけない。そう思いながらナボタスを後にしました。

その後、マザーテレサが始めた修道会を訪問しました。ここでは、シスターたちが、親に捨てられた子供や重度の障害を持った子ども、身寄りのない老人たちのケアをしています。

子供たちは生徒を見つけるとうれしそうに近づいてきました。この子供たちは、誰かに思う存分抱きしめてもらったことはあるのでしょうか。悲しい時、誰かにずっと寄り添ってもらったことはあるのでしょうか。名前を呼ぶだけでうれしそうに笑う障害をもった子供の姿が忘れられません。

老人たちも若い生徒たちの訪問を大変喜んでくれました。生徒たちは食事の補助をしたり、日本の歌を歌ったりしました。生徒の手を握る老人の表情からは、自分と関わってくれる人がいることの喜びが伝わってきました。

宿舎の外に出て人と関わる活動は、今日で終わりです。明日はこの体験学習全体をふりかえり、それぞれの学びを分かち合います。

 

フィリピン体験学習だより 第7日目

2019年7月30日 高等学校

7日目を迎えました。今日は、様々なレベルからフィリピンの「今」にアプローチする取り組みについて学びました。

まず訪れたのは日本大使館です。外交官として活躍されているお二人から外交官の仕事について説明を受けた後、生徒たちの質問に答えていただきました。

「外交官を志したきっかけは何か」「求められる資質は何か」「自分の考えと政府の考えが異なることはないのか」など外交官という仕事に関するものから、「日本にしかできないことは何か」「フィリピン政府は貧困をどう考えているのか」など外交官から見た現状に関するものまで、質問は多岐にわたりましたが一つひとつ丁寧にわかりやすく答えてくださいました。

「外交においては、日本の立場を主張するだけではなく、まず相手を知り、相手の立場から考えることが何よりも大切。それは普段の生活でも同じです。」と教えていただきました。政府レベルのアプローチと言えども交渉するのは人と人です。外交官の方々の人柄と日々の努力が、日本とフィリピンをつないでくださっていることを初めて知ることができました。

午後からはJICA(独立行政法人国際協力機構)フィリピン事務所を訪問。日本のODA(政府開発援助)を実際の現場で実施する方々の取り組みを教えていただきました。地球規模の課題が増え、国と国の相互依存がますます強まる中で、日本さえよければいいと考えるのではなく、関わり合う国々の安定を図ることが、日本にとっても相手の国にとっても利益になることを学びました。組織の概要を伺った後、経験豊かな4名の職員の方々を囲んで具体的な体験談を聞かせていただきました。体験談を聞きながら、自分の将来について相談する生徒の姿も見られました。

夕方、ローズさんというフィリピン人女性に会いに行きました。彼女は「GKonomics」という団体を設立し、貧困のために社会から取り残された人々の自立を支援しています。また、彼女の理念に賛同する社会起業家たちのサポートも行っています。

かつてローズさんは、アメリカ合衆国初のフィリピン人女性判事となり、まさにアメリカンドリームをつかんでいました。しかし、ある時「夢を描くことさえできない人たちのために働くように」という神の呼びかけを感じ、判事を辞め、家や車を売り払いこの活動を始めました。そして、貧困に喘ぐ人々のための仕事を作り、社会の経済活動の中に彼らを取り込むシステムを作ったのです。

ローズさんはこう語ります。「私の周囲には『人生を無駄にしたね』と言ってくる人もいます。でも、私は社会正義のために働くことで、神の仕事を手伝っていると思っています。そして、神の祝福を受けていることを感じています。」と。

人のためにできることはあっても、すべてを捨て、人のために生きることは難しいことです。ローズさんの生き方から、改めて幸せとは何か、自分はどう生きていくべきかを考えさせられました。

日本の企業から研修制度を利用してローズさんの事業に参画している藤崎さんとの出会い、また、フィリピンの伝統文化を生かした鞄作りを通して約360世帯の仕事を生み出しているAKABAという会社を設立したフィリピン人社会起業家EJさんの話も、生徒たちの視野を広げる興味深いものでした。

日本大使館の外交官の方々やJICA職員の方々、そしてローズさん。今日出会った方々は、それぞれの立場からフィリピンの「今」にアプローチされています。生徒たちは、世界と自分とのつながり方について今までにない多様な可能性を感じたことと思います。

     

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