小林聖心女子学院ブログ 小林聖心
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校外学習に行きました。

2013年11月6日 高等学校

 11月1日()、高は京都の東山方面に出かけ、穏やかな秋の一日を満喫しました。
 朝、銀閣寺に集合し、その後、事前に計画した班ごとのルートに従って、永観堂、南禅寺、青蓮院等を拝観しました。哲学の道を友と語らいながら散策したり、色づき始めた庭園の木々に季節の移ろいを感じたり、仏像の前に端座してしばし時を忘れたりと、各班各様の過ごし方で古都の秋を堪能しました。
 お昼は、南禅寺前の「五右衛門茶屋」で湯豆腐をおいしくいただきました。午後も各班でそれぞれのルートを散策した後、午後3時前に円山公園に集合し、記念写真を撮って河原町駅まで移動して解散しました。
 高校生活もラストスパートに入り忙しい毎日が続いています。そんな中で、この校外学習は、心も体もリフレッシュできる楽しい一日となりました。

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校外学習に行きました。

2013年11月6日 中学校

 11月1日(金)に中学2年生は、奈良の唐招提寺、薬師寺、平城宮址に校外学習に行ってきました。
 世界遺産でもある唐招提寺では、ワークシートをもとに皆熱心に建物や仏像について見学をしました。薬師寺では僧侶の方から、支えて下さる周りの人に感謝することについてのお話をしていただきました。
 有名な東塔はあいにく大工事で見ることが叶いませんでしたが、塔の先端にある水煙を間近で見られる特別展示があり、生徒たちは目を輝かせながら見入っていました。午後からは平城京を班で歩きながら地図作成を行い、奈良の深まる秋を満喫しつつ充実した一日になりました。

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校外学習に行きました。

2013年11月6日 高等学校

 高校2年生は三十三間堂に集合して全員で拝観した後、班に分かれて東山地区を散策しました。
 養源院では伏見城の遺構に残るなまなましい血天井や俵屋宗達による美しい障壁画を、智積院では長谷川等伯一門による迫力ある障壁画と紅葉が始まった美しい庭園を鑑賞しました。平清盛ゆかりの六波羅蜜寺では、日本史の授業で学んだ空也上人立像を見ることができました。清水の舞台からの雄大な景色も印象的でした。
 地図を見ながらの班別自主研修は、3月の修学旅行に向けて良い練習となりました。清水寺の門前に連なるにぎやかな二年坂でのお土産さがしや、甘味処でいただいた和のスイーツも、高校1年生まででは味わうことのなかった楽しみでした。

養源院 清水寺門前 音羽の滝

合唱コンクールを開催しました。

2013年11月6日 中学校

 1031日(木)56限目に中学校生徒会文化部主催の合唱コンクールが開催されました。
クラスごとに課題曲「心に深く」と自由曲を合唱しました。どのクラスも、工夫を凝らしてクラスの個性を発揮しました。
 生徒の代表と、先生による審査の結果、中3ばら組が最優秀賞に選ばれ、最後に中学生全員で85周年記念の曲「心に深く」を歌い上げました。

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丘の学び舎 その16

2013年11月6日 校長室より

フィリピンからのお客様

 先週、この学校にとってとても嬉しいことがありました。フィリピン体験学習が始まった1985年以来ずっと親交を続けている聖テレサ学院(St. Theresa’s College)から9名の先生方をお迎えできたことです。ロザリオヒルのマイヤーホールに宿泊していただきながら、生徒、教職員、卒業生、シスター達皆で歓迎し、学校のみならず、大阪、神戸、奈良、京都とご案内することができました。移動の日を除いて丸4日間という大変ハードなスケジュールをすべて終え、たくさんの思い出を胸にフィリピンに戻られました。

お見送りする最後の瞬間まで、先生方は何度「Thank you very much for your HOSPITALITY」とおっしゃったことでしょうか。そういえば、毎年フィリピン体験学習で聖テレサ学院を訪問し、歓迎していただく度に、私も同じ言葉で感謝を表しています。長い間お世話になっている先生方にできる限りのおもてなしをしたいという思いでいっぱいでしたが、今回はいつも自分が使っている「hospitality」という言葉を贈っていただく側になって、「hospitality」が表している世界の豊かさを感じずにはいられませんでした。

 「hospitality」とは、日本語で「おもてなし」というのが一番ふさわしいのでしょう。相手に喜んでいただけるよう自分の最善を尽くし、それが自分の喜びでもあるということ、まさに「喜びの分かち合い」と訳せるのかもしれません。マザー・マイヤーが教えてくださった「Big You, small i」の精神にも共通すると思います。「hospitality」という言葉からhospital、つまり病院を連想する人も多いことと思いますが、hospitalはもともとヨーロッパでは病院ということでなく、旅人やお年寄り、身寄りのない子ども、貧しい人々などを迎え入れる施設のことを意味していました。語源にあたるラテン語のhospesはお客様や見知らぬ人まで、いわゆる自分にとっての他者を表し、「hospitality」には、見知らぬ人を「歓待」するのは人間として当然であるとか、見返りを求めない「もてなし」は、人間の善良さの表れである、という考えが込められているようです。レヴィナスという哲学者が、「『歓待』という仕方で『他者』を受け容れることは、人間にとっての無条件の『責任』である」ということを述べているように、「もてなし」は外国からのお客様を歓迎することのみならず、日常的な人間同士の互いの関わりにおける最も大切な姿を表しているのだということに深い感銘を覚えずにはいられません。(中川伸子「ホスピタリティの起源」参照)

 ところで、日本の文化における最高の「おもてなし」は、茶道に見ることができるといわれます。それは、「一期一会」、つまり「一生に一度かもしれないこの出会いに感謝し、誠心誠意を込めておもてなしする」という心です。そこでは、招いた者も招かれた者も、一人の人間として互いの存在を尊重し、共に過ごせることを味わいながらお茶を楽しむのです。小林聖心訪問の第一日目、秋の気配深まるお茶室でお茶会を開き、聖テレサ学院の先生方をおもてなしすることができたのは、日本文化の「hospitality」という意味においても何よりのことでした。そして、フィリピン体験学習参加者との昼食会、筝曲部の演奏、中学校の合唱コンクールなどを楽しんでいただけたことも、小林聖心の「hospitality」そのものであったように感じています。

 小林聖心で学んでいる皆さんが、様々なお客様をお迎えするこうした機会を通して、本当の意味で「hospitality」あふれる人に成長していきますように。そして、12月には、オーストラリアの高校から先生方と生徒達をお迎えしますが、毎年、オーストラリアでいただいている「hospitality」に感謝しておもてなしをし、「喜びの分かち合い」ができますようにと願っています。

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