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校長 棚瀬佐知子
2011年3月に起きた東日本大震災と、それに伴う原子力発電所の事故は、日本のみならず、世界の人々をも巻き込んで、歴史を大きく変えようとしています。こうした時代に生を受け、未来を担っていく子どもたちの教育に、今、何が求められているのでしょうか。それは教育に携わる者にとっての大きな課題です。
未曾有の天災と人災を、「想定外」ということばで片付ける前に、そもそも人間が自然の営みと人生のすべてを「想定する」ことなどできるのか否かを問うところから始める必要があると思います。
良くも悪くも、実は「想定外」に満ちた人生において、どんな状況にあっても、しっかりと考えて判断し、地に足をつけて着実に歩むことのできる女性。希望を持って人と共に生き、人の幸せのために貢献できる女性を育てることが、聖心の教育の本質です。210年前の聖心女子学院創立当初より受け継いだこの精神が、今、まさに日本の教育に求められていると思います。
一人でも多くの子どもが、生まれてきたことに喜びを感じ、与えられた命に応えて精一杯生きることができるよう、今年度も心を込めて教育活動に取り組んでまいります。
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