Topics&更新情報 Topics&
更新情報

2022年度中学校入試説明会

・入試出題科目からのコメント

・卒業生の話

 

入試出題科目からのコメント

・国語
 
・算数
 
・英語

 

 

 

 

 

卒業生の話

関西学院大学4年生 大山萌さん

 

京都大学3年生 松尾絢海さん

 私は小林聖心女子学院90回生卒業生の松尾絢海と申します。現在は、京都大学農学部の3回生として、日々勉強や学校生活に打ち込んでいます。今回は、私が中学受験して小林聖心に入学してから、小林聖心でどのような学生生活を送ったのか、そして今現在にその教育がどのように活きていると感じるかについてお話したいと思います。

 

 

 初めに、私が小林聖心を中学受験しようと思った経緯についてお話します。私は、小学5年生の秋の入試説明会に参加し、学校体験などを通じてこの学校との良い相性を強く感じ、小林聖心を中学受験することに決めました。入学後すぐは、併設小学校からの同級生たちと馴染めないこともありましたが、学校行事が多くあり、初めのうちは生徒同士がランダムに組み合わされたので、徐々に学年の中での会話が生まれ、輪が広がったように記憶しています。特に入学してすぐのクラス合宿で、輪の中に入っていけたような気がします。

 

 中学校時代に印象に残っている授業として挙げられるのは、まず、音楽の授業です。特に聖堂で歌ったことが、今も記憶に残っています。また、宗教の授業では、今までカトリックに触れたことのなかった私にとって何もかもが新鮮で、とても楽しかったです。

 

 次に、高校時代の聖心の授業について、理系科目を中心にお話したいと思います。数学の授業で印象に残っているのは、高校2年生の時、関数電卓を授業内で使うことがあり、普段の紙上の学習だけでなく、数学を頭で考えて組み立てていくことができたのが楽しかったというふうに覚えています。特に、理系進学に必要な数学Ⅲは基礎が大切な科目と感じますが、結果的に京都大学合格のために1年間予備校生活を送った私でしたが、予備校生活時も高校時代に培った数Ⅲの基礎は役に立ちました。また、理系科目だけではなく、英語は中高の教育を通して、最終的には受験においての強みになったと感じています。そして、英語に関しては、大学受験勉強に終わらず、生きた英語としても学んだことで、現在国内において英語技能を伸ばす土台になっていると思います。

 

 そして、次に、中高時代の聖心での学びを通して、現在に繋がっていると感じることについてお話します。まず一つ目は、カトリックという一つの宗教を基盤として「感覚的」に持っている、ということです。私自身は中学に入ってから初めてカトリックというものに触れましたが、宗教を一つ基盤として知っていることは、世界を見渡すために必要だと思います。キリスト教以外の宗教に出会った時も、捉え方が異なってくると思いますし、現在世界の情勢に目を向けた時、この感覚はとても役に立っていると感じています。二つ目に、「他者のために働く」精神の重要性です。これは、普段の生活では身に付きにくい考え方の一つであると思います。また、これに関連して、中高時代に特に印象に残っているのは、高校一年生の時に参加したフィリピン体験学習です。実際に現地を訪れ、語学研修や単なる文化交流とは違った体験を通してさまざまなことを感じ、そのとき感じたことは今現在にも意識下で繋がっています。そのご縁もあり、この10月から、フィリピンでお世話になった団体で、小学生に向けた算数教育のボランティア活動に、オンラインで参加します。

 

 

 ここで、私の大学生活について、少しご紹介します。まず、私が京都大学を目指したのは、身近にある日本随一の研究大学であること、そして大学合格のための努力をしてみたいと思える大学だったからです。また、同じように勉強して様々な分野で何か強みを持っている同世代の学生と切磋琢磨できると思ったからです。現在は学部3回生として所属学科に関わる基礎部分を学んでおり、来年の4回生から研究室に配属予定となっています。また、京都大学の授業とは別に、オンラインを活かして、タイのChulalongkorn大学というところでタイ語の勉強などをしています。

 

 

 最後になりますが、小林聖心では、大学受験や偏差値偏重型の勉強のみに特化した教育ではなく、英語や宗教の授業などを通して、視野を広げる教育が受けられたと感じています。6年間という長い時間を、いろいろな経験を通して、豊かに過ごせたと思います。