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フィリピン体験学習だより 第8日目

2019年7月31日 高等学校

午前中は、私たちと同じカトリック女子校である聖テレサ学園(STC)の生徒たちと交流しました。私たちがお世話になっている宿舎も、このSTCの敷地内にあります。

午前7時過ぎ、7年生から12年生までの全校生約1000人が集まる朝礼に招いていただき、歌やダンスによる歓迎を受けました。本校の生徒20名も、代表生徒による英語の挨拶や歌でその気持ちに応えました。

その後、STC生徒会との交流では、スライドによるプレゼンテーションを通して互いの学校を紹介し合いました。日本で練習した時には英語で発表することに自信を持てない様子も見られましたが、この体験学習を通して感じたこと、考えたことが生徒たちの心を強くたくましくしてくれたのでしょう。相手に「伝えたい」という思いが届く発表となりました。STCの先生からも、自信をもって意見を言えていたと評価していただきました。

STC生徒会の言葉や姿からは、恵まれた環境にある者が果たすべき強い使命感が伝わってきました。学んだこと、育んだ自分の個性を何のために使うのか。STCと同じカトリック女子校である本校の生徒は大きな刺激を受けたことでしょう。

午後からは、マニラの中でも最貧地域の一つであるナボタスに向かいました。開発が進み、多くの家屋が取り壊されたため以前ほどの規模ではなくなっていますが、それでもバスの車窓からは、今にも崩れそうな家が立ち並ぶ光景が飛び込んできました。底の見えない貧困の穴をのぞいているような気持ちになりました。わかったつもりになってはいけない、知っているつもりになってはいけない。そう思いながらナボタスを後にしました。

その後、マザーテレサが始めた修道会を訪問しました。ここでは、シスターたちが、親に捨てられた子供や重度の障害を持った子ども、身寄りのない老人たちのケアをしています。

子供たちは生徒を見つけるとうれしそうに近づいてきました。この子供たちは、誰かに思う存分抱きしめてもらったことはあるのでしょうか。悲しい時、誰かにずっと寄り添ってもらったことはあるのでしょうか。名前を呼ぶだけでうれしそうに笑う障害をもった子供の姿が忘れられません。

老人たちも若い生徒たちの訪問を大変喜んでくれました。生徒たちは食事の補助をしたり、日本の歌を歌ったりしました。生徒の手を握る老人の表情からは、自分と関わってくれる人がいることの喜びが伝わってきました。

宿舎の外に出て人と関わる活動は、今日で終わりです。明日はこの体験学習全体をふりかえり、それぞれの学びを分かち合います。

 

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