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丘の学び舎 その39(中高生版)

2020年4月27日 校長室より

中高生の皆さんへ
新しい週を迎えました。元気で過ごしていますか。
学校は、今、タケノコのシーズンを迎えています。みこころ坂に面した崖に、あれだけの竹林が広がっていますので、思いもよらないところでにょきにょきとタケノコが顔を出してくるのも、不思議ではありません。その成長の早さには、本当に驚かされます。一日10センチ以上は伸びているように見えますが、実際はどうなのでしょう。そして、あるところまでくると、茶色い皮の中からつやつやした緑の竹が姿を現すのです。
ところで、勢いよく伸びるタケノコを見る度に思い出すのが、子供の頃に読んだ、良寛さまとタケノコのお話です。皆さんもきっと読んだことがあるのではないでしょうか。
良寛さまの家の床下でタケノコが顔を出しました。床板に頭が届きそうなのを見て、良寛さまは急いで床板をはがしてあげました。「これでよい。思う存分伸びなされ。」と嬉しそうに眺めていると、タケノコはぐんぐん伸びて、10日程も経つと、今度は屋根に届いてしまいました。「かわいそうに」と思った良寛さまは、屋根に穴をあけ、そこから伸びていけるようにしてあげました。
床と天井に穴のあいた小さな家で、にこにこしながらタケノコを見守っている良寛さまの絵が、今でも目に焼き付いています。
小林聖心で見るタケノコの様子は、皆さんの成長の姿と重なります。1年生から12年生まで、毎日ぐんぐん伸びていく皆さん。まだまだ小さいと思っていたのに、今日出会ったら、お姉さんみたいになっていたとか、ちょっと人前で恥ずかしそうだったのに、今は堂々とリーダーを務めているとか、毎日、皆さんの成長を見せていただくのは嬉しいことです。
今しばらくは、ただ我慢することしかできない毎日ですが、これはきっと皆さんが、「節」を作る時なのではないでしょうか。竹は細くても「節」のお陰でどんな強風にも倒れることがありません。硬くてしっかりとした「節」を作れますように。そして、ぐんぐん伸びていけますように。神様は、「床も屋根も突き抜けて大きくなりなさい」と仰っていると思います。

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