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丘の学び舎 その60(中高生版)

2020年5月26日 校長室より

中高生の皆さんへ
今日のお話は、聖マグダレナ・ソフィアの祝日の余韻とともにお届けしたいと思います。
先日、聖心会のシスターで聖マグダレナ・ソフィアの研究をしておられるシスターフィル・キルロイがお書きになったものを読み、改めて大事なことに気づかされました。聖マグダレナ・ソフィアが生きておられた1779年~1865年というのは、フランス革命を巡る混乱期でしたが、85年の生涯のほとんどは革命の連続で、フランスでは紛争が絶えなかったということ、さらに、コレラ、天然痘、マラリア、ジフテリア、そして、結核と、次々と襲ってくる感染症との闘いであったということがわかりました。
そんな時代にヨーロッパを駆け巡り、14ヶ国で学校を始めたとは、信じられないようなことです。そのエネルギーはいったいどこからきたのでしょうか。亡くなった1865年には、84の寄宿学校と74の併設校(貧しい子供たちのための学校)が存在していたのです。そして、亡くなる直前まで、「学習指導要領を再検討する必要があります。」と、時代の変化の中で聖心の教育があるべき姿を模索し続けた聖マグダレナ・ソフィア。
ローマのヴィラランテにある聖心会のアーカイブに、聖マグダレナ・ソフィアの肖像画が掛けられています。2年前に訪れた時、初めて見るお顔に、ずいぶん強い印象を受けました。通常、聖人には光背(頭の後ろに描かれた光)が描かれているのですが、その絵には何もありません。つまり、人間としてのマグダレナ・ソフィアを描いたものなのです。アーカイブの責任者のシスターは、このお顔が実際に一番近いと思われるとお話くださいました。
人間マグダレナ・ソフィアの悩みと苦しみを秘めた深い愛情と信仰を感じさせられる瞳が印象的です。かけ離れた存在ではなく、そばに行って話を聞いてほしくなるような、そんな温かみをたたえておられます。常に病気がちであった一人の女性が、激動の時代に、新しく誕生した修道会の総長として、また、数々の学校の管理者として、余すところなくご自分を捧げられたのです。皆さんは、この方につながって、この学校で学んでいるということを、どうぞ大切にしてください。

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