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丘の学び舎 その81(中高生版)

2020年8月3日 校長室より

中高生の皆さんへ
8月を迎え、いよいよ夏休みに入りました。想定外の連続のような新学年でしたが、
ここまで皆さんが元気に学校生活を送ることができたことに、心から感謝しています。
梅雨明けとともに、一気に猛暑です。ギラギラの太陽と、ミンミンゼミの鳴き声に、本格的な夏を感じさせられます。8月初めのこの時期、ほとんど毎年、高校生と一緒にフィリピンに行っている私にとっては、何となく淋しい夏休みです。毎年出会っている子供たちや高校生・大学生は無事でいるようですが、フィリピンでも人が集まるような活動は一切できないとのことです。衛生状態が悪く、小さな家でひしめき合って生活している貧しい地域の人々に感染が広がらないよう、祈るばかりです。
ところで、フィリピン体験学習中、何度も読まれる新約聖書の一節があります。それは、
お腹を空かせていた群衆を、イエスが5つのパンと2匹の魚で満腹にしたという話です。「パンの奇跡」といわれたりしますが、イエスがパンを増やしたとは一言も書いてありません。イエスはその場にあった5つのパンと2匹の魚を祝福し、人々に分かち合っていった。すると、居合わせた5千人の男性が満腹し、残ったパンと魚も12の籠に一杯になったというのです。「命のパン」そのものであるイエスを通していただく恵みの豊かさを象徴する出来事として、すべての福音書に記されています。
例え、自分は小さな存在であっても、持っているものはわずかでも、イエスの祝福とともに分かち合う時、沢山の人が満たされる。これはフィリピン体験学習における大切な学びです。言語も文化も社会状況も全く異なる中で生活している者が出会い、素直に心を開いて交流し、分かち合うという経験は、互いを有り余るほど豊かに満たしてくれるということを私は毎年見てきました。
新しい生活様式の下で制限の多い夏休みですが、心を開いて人と関わったり、自分のエネルギーや時間を人のために差し出したりするような分かち合いの機会を、是非、工夫してみてください。そのことを通して、皆さんが命の喜びを体験し大きく成長することができますよう、心から願っています。

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