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丘の学び舎 その85

2020年8月31日 校長室より

今日で8月も終わりです。国からの要請を受けて休校に入ったのが3月2日。あれから早や半年が過ぎようとしています。休校中、児童生徒に何かを伝えたいという思いで、児童生徒宛ブログを書き始めました。しかし、学校生活は少しずつ落ち着きを取り戻し、学校で話をする機会が増えてきていますので、今回から、学校の様子や、折々に想い巡らしていること等、広く皆様に分かち合いたいと考えています。
先週の始業の日には、小学校でも中高でも、「すべてのいのちを守るためのキリスト者の祈り」を紹介しました。日本のカトリック教会は、昨年の教皇訪日を記念して、9月1日~10月4日を「すべてのいのちを守るための月間」と定め、「すべてのいのちを守るためのキリスト者の祈り」を唱えるよう、呼びかけています。その中で、すべてのいのちを守り、よりよい未来をひらくために、私たち人間を「愛の道具」として遣わしてくださいと宇宙万物の創り主である神様に願うところは、とても心に響いてきます。
女子教育を本分とする小林聖心で、「すべてのいのちを守る」生き方の意義を女の子に伝えることは、重要な使命であると感じています。なぜなら、女性は、いのちと密接にかかわる特性を備えているからです。「『ふつうのおんなの子』のちから」という著書の中で、理学博士の中村桂子さんは、「生きもの」を生かす社会は、人間を生かす社会であり、一人ひとりを生かす社会である。そして、まさにそれは、「ふつうのおんなの子」の考え方が生かされる社会なのだとおっしゃっているのが印象的です。
感染症の終息を祈るとともに、人間が傷つけてしまった地球のいのち、コロナ禍でますます見えてきた貧困を余儀なくされる方々のいのち、そして、激しい競争社会の中で弱者とされてしまった人々いのち、まさに、すべてのいのちを守るという生き方を、今、選んでいかない限り、人類の未来はどうなっていくのでしょうか。女の子には現代世界における特別な使命があることを痛感しています。
小林聖心で学ぶ子供たちが、未来を拓く女性として、「生きもの」を生かし、一人ひとりを生かす「愛の道具」として遣わされていきますように。

ロザリオヒルで自然と親しむ小学生

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