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丘の学び舎 その88

2020年9月21日 校長室より

9月21日
日に日に秋らしくなってきています。小学校の前庭のコスモスが風に揺れ、秋らしさを演出してくれています。いよいよ実りの秋ですね。りんご、梨、柿、ぶどう、いちじく、そして、栗と、秋の味覚を楽しむ季節になりました。
ところで、実りの秋の「実り」は、英語では「fruit」ということになります。フルーツというと果物だけを想像しがちですが、努力して成果があがるという意味の「実る」も、英語では同様に「bear fruit」ということになります。少しずつ大きく育って最後においしく熟す果物のように、コツコツと日々努力を積み重ねることによって、何か手ごたえのあるものが生みだされるということでしょう。
また、日本語の実りの「み」は、皮やからに覆われた中身を意味し、植物の場合の「実」と動物の場合の「身」に変化していったという説を読んだことがあります。果物の「実」も成果の「実」も、大事なのは「み」=「中身」なのです。
学校も実りの秋を迎えています。今年は4月5月と休校続きでしたし、その後も予防対策に努めながら、慎重に学校生活を通常に戻すように努めてきましたので、児童生徒の活動の幅からいえば、例年と同じというわけにはいきません。しかし、残暑が一段落し、空も高く澄んでいくこの季節に、一人ひとりが実りつつある、その「中身」の「実り」を、是非、見たいものです。
小中高生として歴史的、かつ世界的広がりを持つ出来事に遭遇した多感な世代の子供たちは、必ず今回の経験から何かを学んでいるに違いありません。今は表現できないでしょうし、大人の目にもよく見えないでしょう。しかし、世界の人々と共有する日々の重さの中で「身」に付けてきたことが「実」を結び、きっと神様が「中身」のある人間へと成長させてくださることでしょう。祈りを込めて、今年度の折り返し点を迎えたいと思います。


小学校前庭のコスモス

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