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丘の学び舎 その96

2020年11月16日 校長室より
11月16日 先週の土曜日、午前中は中学校の入試説明会、午後は小学校の転編入試説明会が開催されました。お天気に恵まれ、みこころ坂やキャンパスの紅葉を満喫していただけたのではないでしょうか。小林聖心らしさを味わっていただける秋の一日でした。 先週の月曜日の放課後、フィリピンのSMSF(聖マグダレナ・ソフィア基金)のシスターBeth、そしてLizette先生とのオンライン交流会を開きました。新型コロナウィルスのため、この夏のフィリピン体験学習に行けなかった生徒たちに、せめてオンライン交流を体験してほしいということで企画されました。小林聖心と深いつながりのあるSMSFの活動について説明していただくとともに、COVID-19がフィリピンの人々の生活にどんな影響を与えているか、特に子供たちの生活がどうなっているか等伺い、生徒たちは真剣に耳を傾けていました。たくさんの質問にも答えていただきました。 まだまだ学校も再開できない中、オンラインの学習が可能な一部の裕福な家庭の子供達と、そうでないたくさんの子供達の間の格差が広がっています。外出制限の規制は緩和されてはきているものの、貧しい家では、衛生状態も悪く、狭い部屋でひしめきあって、大人数が共に暮らさざるをえません。しかし、そんな中でも希望を失わないフィリピンの方々の様子を伺い、元気をいただきました。 ところが、それから三日後に入ってきた情報は、11月12日にマニラ付近を襲った台風22号「ウリセス」による被害です。SMSFのあるマニラ郊外のモンタルバンは、一面泥沼です。修道院の裏には川が流れているのですが、川と庭の区別がつかないような状態になっています。修道院の中も、いつも食堂に使わせていただいているホールの中も一面泥沼となっています。 低地に建っている貧しい家族の家は、すっかり泥に押し流されているかもしれません。こうなると心配なのは、衛生状態です。一年中暑いフィリピンで、しばらく引きそうにもない泥水のお陰で、様々な疫病の危険性があります。新型コロナに加えて、こんな災害が起こると、人々の生活はさらに危険に晒されることになります。SMSFではみんなの協力で、300食を一日2回、配給しているそうです。食料のみならず、洗剤や掃除道具、衣料など、生活必需品に困っているとのことです。早速募金を集め、SMSFに届けたいと考えています。

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