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丘の学び舎 その98

2020年11月30日 校長室より

11月30日
明日からいよいよ師走です。みこころ坂はすっかり冬景色となりました。冬至に向かって昼がどんどん短くなり寒さが厳しくなってきますが、待降節の始まりとともに、希望を感じさせられる季節でもあります。学校の中には、救い主到来の喜びを準備する飾り付けが登場します。
11月30日の待降節第一の主日(日曜日)から飾られるのが、「アドベント・クランツ」です。常緑樹の葉っぱの輪の中に、4本のろうそくが立っています。3本が紫で1本がピンク。クリスマスというと一般的には赤と緑を想像することが多いと思いますが、本当の待降節の色は紫とピンクです。これは教会で伝統的に使われている意味のある色です。紫は心を神様に向けて準備する色。そして、ピンクは、控えめな喜びの色です。第一と第二、第四主日は紫のろうそくを灯し、「喜びの日曜日」と呼ばれている第三主日のみ、ピンクのろうそくを灯します。いよいよクリスマスが近づいてくるという喜びを少し味わうためです。
もう一つ、小林聖心で大切にしている伝統は、「プラクティス」と呼ばれるものです。クリスマス・ウィッシングの前の9日間、沈黙を大切に静けさの中で心の準備をしながら学校生活を送ります。そして、努力して守ることができた成果は、必要としておられる方々に届けられる、贈り物や献金となります。静けさを保ち、神様をお迎えする心の準備に努めたからこそできる贈り物です。
もう一つ忘れてならないのは、イエス・キリスト降誕の情景を再現する「クリブ」です。馬小屋には、飼い葉桶で眠るイエス様を囲んで、マリア様とヨセフ様、そして、羊飼いや動物たちが並び、遠くからは博士たちが馬小屋を目指して歩いています。
今年は、新型コロナウイルスのために、小中高とも、例年の形でクリスマス・ウィッシングを祝うことはできず本当に残念です。小規模な単位でお祝いしますが、歌は歌うことができません。クリスマス・キャロルも中止となっています。しかし、どれ程お祝いの仕方が変わったとしても、クリスマスの意味は変わることがありません。コロナ禍で不安が多い時だからこそ、希望の源である救い主を心から待ち続けたいと思います。

講堂前のアドベント・クランツ

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