小林聖心女子学院ブログ 小林聖心
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丘の学び舎 その19

2015年10月29日 校長室より

1029  今年も「感ずべき御母」を小学校・中学校・高等学校、それぞれでお祝いしました。「感ずべき御母」とは、「Mater Admirabilis」と呼ばれる壁画で、ローマのスペイン広場正面にあるトゥリニタ・ディ・モンティの修道院で見ることができます。1844年にポーリーヌ・ペルドゥローという若い女性(後の聖心会シスター)によって描かれました。この修道院は2006年まで聖心女子学院でしたので、「感ずべき御母」の壁画は今もそのまま大切に保存されています。
 世界中の聖心女子学院で、学校のどこかに必ず飾られているこの絵は、百合の花で象徴される、神様と共に生きるマリア様の清さを表しています。勉強や仕事の手を少し止め、静かに神様に心を向けるマリア様のお姿は、聖心女子学院の生徒の理想です。聖心女子学院の児童・生徒も、マリア様の見ておられるものを見ることができる人に成長するよう、「感ずべき御母」が見守ってくださっています。

感ずべき御母
  静けさと落ち着き 伏せられた目の光 あふれる平和 豊かな恵み
  目に見えない大切なものの母
  私たちの目を 見えるものから あなたの見ておられる 
  見えないものへ導いてください
      目に見えない存在
       目に見えない生命
        目に見えない行い
         目に見えない愛へ
  大切でないものにまどわされやすい私たちが 真に価値のあるものを理解し それを望むことができますように。
                                                    「感ずべき御母への祈り」より

感ずべき御母の祝日

2015年10月28日 小学校

世界中の聖心で大切にされている「感ずべき御母」の絵に描かれているマリア様のお姿に倣って、祈りと働きを大切にする一日を過ごしました。毎年行われる6年生の銀杏洗いは今年で38年目になります。全校生が拾った銀杏の実を6年生が洗って乾かし、袋に詰めて募金をして下さった方に御礼として差し上げます。募金は中米ハイチへ送られます。自分の働きが、世界の誰かを笑顔にするということへの喜びを感じながら、心を込めて作業をする姿が見られました。

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通学路沿い花壇に花を植えました

2015年10月27日 小学校

みこころ坂の下、通学路沿いに細長い花壇があります。ここは宝塚市の花壇ですが、お世話して下さっている方から、「毎日通っている小林聖心の子どもたちにも親しんで欲しい」というお申し出がありました。そこで今日、園芸部の4年生がパンジーの苗を植えさせていただき、植え方や水のやり方も教えていただきました。これからの登下校にちょっとした楽しみができました。

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ロザリオの集いを行いました。

2015年10月26日 中学校高等学校

 10月23日(金)の昼休み、講堂にてロザリオの集いを行いました。

 カトリック教会では、10月をロザリオの月と定めています。本校でも毎年、10月には信者以外の生徒も集まり、ロザリオを持ってアヴェ・マリアの祈りを唱えます。
 今年は、シリア内戦の犠牲者と難民、東日本大震災で被災した方々のためにお祈りし、小林聖心で学べることへの感謝と、「みこころのこども」として伝統を受け継いでいけるようマリア様のお取り次ぎを願い、共に祈りのひとときを過ごしました。

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丘の学び舎 その18

2015年10月26日 校長室より

 中高の体育祭が終わりました。体育祭は中高生が大好きな行事の一つで、グラウンドでは、一日中、熱い闘いが繰り広げられます。小林聖心の体育祭が盛り上がるのには、理由(わけ)があります。

 一つ目は、学年対抗であるということです。それぞれの学年は中学に入学した時から、6つの色の一つを学年のアイデンティティとして、成長していきます。学年カラーを強く意識するのが体育行事であり、体育祭はその頂点にあります。下級生は遠慮することなく上級生に立ち向かい、上級生は手加減することなく、下級生のチャレンジを受けて立ちます。もちろん、種目によっては、中1が一位になることもありえるのが、小林聖心の体育祭の醍醐味です。学年カラーのもとに力を結集し、喜びも悔しさも共有する。この6年間の積み重ねが、生涯の友情を育んでいくのです。

 もう一つは、何にでも本気で取り組むという姿勢です。まさに、小林聖心の生徒らしい姿です。運動の得意な人もそうでない人も、一人一人チームになくてはならない存在として、本気で走り、踊り、そして応援するのです。人間が本気になる姿は、本当に美しいものです。それぞれの本気が響き合って、グラウンドいっぱい本気が広がります。

 熱い学年対抗の競技がすべて終わった後に訪れるのは、学年を越えた一つの小林聖心です。勝っても負けても、一日を共有した中高生でつくる一つの「家庭」。ここに至って初めて、本物の体育祭です。今年もそんな体育祭を無事に終えられたことに感謝致します。

運動会

2015年10月24日 小学校

澄み切った青空のもと、小学校の運動会が行われました。

 Challenge ~新たな私たちを見つけよう~」という子どもたちが考えたスローガンを掲げ、あやめ組、ばら組、ゆり組の縦割りクラス対抗で熱戦を繰り広げました。

 1年生の演技「ゆめがいっぱい!いちねんせい!!」では、元気いっぱいの姿がとても微笑ましかったです。

2年生の演技「アニマル体操」は、毎年2年生が行う演目ですが、今年はストーリー性があり、見ている者が引き込まれるような演技でした。

3,4年生の演技「Change~新しい私へ~」は、旗を使ったダイナミックな表現が印象的でした。

5,6年生の演技「Sparkling stars~輝け聖心の星~」は、組体操ではきびきびと、ダンスではしなやかな動きやリズミカルな動きを美しく表現していて、さすがは高学年という演技でした。

 優勝はゆり組でしたが、どの組もこれまでの練習の成果を出し切り、新たな自分を見つけることができた運動会でした。

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体育祭を行いました。

2015年10月22日 中学校高等学校

 10月17日(土)に体育祭が行われました。本校は中高の6学年対抗で競います。優勝は高校2年生。続いて高3、高1、中3、中2、中1という順でした。

 高校生はダンスの演技をしました。高3のダンス「遠く」では、遠い過去を想いながら、そして自分達が遠い将来に向かって歩みを進めていく様子を表現しました。88回生のダンスは高校1年生の頃から見ごたえがあり、感性が豊かで振り付けも素晴らしいダンスでした。 
 高校2年生のタイトルは「Do You Know サスペンス?」。土曜のサスペンスと読めるこの作品は、昨年度披露した作品とも関連しながらストーリーが進んでいくという内容でした。ラストシーンがどうなるのか、ハラハラしながら見ることができました。
 高校1年生は「雪」です。命のうつくしさや、かけがえのなさを雪で表現しました。しなやかで美しい動きは、曲とも相性が良く、心地よい雰囲気で観賞することができました。

 本校では高校生が大会を運営します。予行での反省を活かし、当日に向けた準備をしっかりとした成果が表れていました。天候にも恵まれ、よい一日となりました。

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運動会予行演習

2015年10月21日 小学校

10月21日(水)の午前中に、予定通り運動会予行演習を行いました。短い期間の中ではありましたが、練習を重ねた競技・演技を全学年児童が一生懸命取り組みました。4年生以上の係の仕事も含め、土曜日の本番に向けよい経験を積むことができました。

  

 

丘の学び舎 その17

2015年10月15日 校長室より

 二期制をとっている小林聖心では、10月から後期が始まりました。小学生も中高生も、それぞれ間近に迫った体育祭に備えて、準備に余念のない時です。校長室からのお便り「丘の学び舎」では、これからも学校の様子をお伝えしていきたいと思います。

 中高の始業式では、世界中が心を痛めている「難民」の問題を取りあげ、元国連難民高等弁務官、緒方貞子さんのインタビューや教皇フランシスコのメッセージも紹介しました。思い起こせば、日本は1970年代後半から、約1万1千人のインドシナ難民を受け入れたという経験があります。しかし、昨年は5千人の難民認定申請に対して認定数はわずか11人、シリアからの難民申請60人に対しても、認められたのは3人だそうです。緒方貞子さんがインタビューで語っておられたように、日本はずいぶん「思いやりの減った」国になってしまったのでしょう。「難民の受け入れに積極性を見いださなければ、積極的平和主義というものがあるとは思えない」という緒方さんのことばを重く受け止めました。(9月24日朝日新聞朝刊)

 カトリック教会のリーダーとして、様々な場で発言をしておられる教皇様は、昨年の世界難民移住移動者の日」に寄せて、「多様性と、異なる背景や文化をもつ人々との分かち合いを尊重する寛容さだけでは十分ではありません。教会は、まさに国境をなくすために、また、『自己防衛的で臆病で無関心で差別的な態度を捨てて、出会いの文化に基づく態度をとる』ために尽力します。」というメッセージを述べておられます。実りの秋を迎え、後半をスタートした小林聖心。今学年の目標である「Trans-Border 越える・つながる・創り出す」をもう一度心に留め、クラスで、学年で、そして学校全体で出会いの文化を築いていくことができますように。そのために、自分を越えて、勇気と思いやりをもって互いとつながっていくことができますようにとの願いを込めて、生徒一人ひとりの上に神様の祝福を祈った始業の日でした。

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