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ICT教育

本校のICT教育について

机上にタブレットPCが置いてあることが当たり前の時代が来る-。本校では2013年から小学校校舎に無線LANを導入し、iPadによる授業をスタートさせています。そして、2018年には7年生以上が一人一台のタブレットPCを、2021年度からは1年生から6年生までが一人一台のiPadを持ち、児童・生徒の想像力と思考力を鍛え、協調性を育むツールとして位置付けられています。
AI時代を生きる子供たちに求められる、他者と議論を交わしながら問題解決を図る力が、ICTを使った主体的な学びの中から生み出されています。
また、デジタル教材の活用記録、作成したレポートや教員からのコメントなどを保存、蓄積することで12年間のポートフォリオとして学習の振り返りなどに活用しています。

ICT導入の流れ ICT導入の流れ

学びの流れ

StageⅠ

授業のなかで
必要なスキルを磨く

段階的に授業の内容と並行して必要なスキルを磨きます。学年が上がるごとに論理的に考える力を高めていきます。

StageⅡ

最適な表現方法を
判断できる視点を培う

デジタルとアナログ、両方の良さを知り、状況に応じてデジタルとアナログを適切に選択できる力を育成。問題集をはじめとしたデジタル教材も導入しています。

StageⅢ

活用の幅を広げ、
主体的な学習を展開

論文作成や授業課題のプレゼンテーションのために活用したり、また生徒会活動などでも積極的に活用したりしています。

ICT教育の動画

StageⅠのICT教育

「ロイロノート」を活用した学校生活

「ロイロノート」は、世界各国の先進的な教育機関で導入されている教育用アプリです。クラス全員の意見の集約が容易にできるだけでなく、その場でアンケートを実施したり、プレゼンテーションを作成したりすることで、自分の考えを持つだけでなく他者の意見からも学びを深めていきます。児童会選挙や全校生のアンケート調査にも利用され、学校生活の中の一部となっています。また、AIを使ったアダプティブラーニング(個別適応学習)との併用で知識の定着や思考力やプレゼンテーション能力の向上に効果が期待できます。

取り組み例

アニメーション作成

作った粘土作品でクレイアニメーションを作成。iPad上でお気に入りの作品がオリジナルのストーリーと共に動き出します。アニメーションのおもしろさやコマ撮り写真から動きのあるアニメーションができることを学びます。

タイピング

毎日利用しているiPadだけでなくコンピュータの利用方法も学びます。
タイピングが上達すると、iPad上での文字入力も速くなっていきます。

アナログとデジタル

紙の地図から読み取った情報を、ロイロノートの中の「自分だけの地図」にまとめていく活動によって、情報をアウトプットして学びを深めていきます。

iPadでプレゼンテーション

考えを整理するためのツールとしてロイロノートを利用します。
学習したことを自分でまとめてアウトプットすることで、理解力が高まります。

テキストマイニングを利用した双方向の授業

一人ひとりの意見をAIを使って集約し、リアルタイムでどんな意見が多かったのかが分かります。授業の中で友達がどんな考えを持っているのかを共有しながら自分の考えを深めることができます。

プログラミング

プログラミングクラブでは、グループで協力してScratchを使ったプログラミングを行います。イメージの共有に苦労しながらも、協力して1つの作品を作り上げます。

児童会選挙のオンライン化

コロナ禍でも演説や投票ができるように、zoomによる演説配信やGoogleFormを利用した投票を行っています。

行事の同時中継・朝礼の放送朝礼のオンライン化

遠隔での対応をスムーズにするため、YouTubeライブ配信を利用した朝の朝礼の配信や、合唱祭などの行事のオンライン中継を行っています。

担当教員からのメッセージ

大川先生

新しい可能性や
創造性を育てるために・・・。

ICTを利用した効率化、便利さを知ることで、アナログの良さや意味に改めて気づくことができます。心を育てる本学院だからこそ、時にはあえてデジタルと切り離して物事を考えることで、内面性を表現する力が育ちます。人との繋がり方を、伝える相手や状況によって判断しながら広げていける力こそ、未来の創り手となる子どもたちに必要な力です。

大川先生

StageⅡのICT教育

双方向的な学びにより、
学力を身につけ主体性を養う

授業支援アプリを用いて、考え方やアイデアを共有しやすい環境のもと授業をしています。子どもたち一人ひとりの「解き方」を把握することで、効果的な指導につなげています。
また、デジタル教材やAIドリルなどのアプリを導入することで学習記録を自動で蓄積し、生徒一人ひとりの「間違った問題の検索」や「苦手分野の分析」ができます。自分の学習を分析して個別最適な学びにつながっています。

取り組み例

6年生 算数

コンピュータのシュミュレーションアプリを利用して、数学へスムーズに進んでいけるように、これまで学習してきた直線や円などの意味を考えて図形ソフトを利用して学習を進めます。

オンラインの授業ノートに書き込み

配信された課題に取り組むと、書き込んだ内容がリアルタイムに先生のPCに反映されます。先生に「〇」「?」で理解度を知らせたり、先生が個人の画面に書き込むことで個別にアドバイスをもらえたりします。

数学でデジタル教材の導入

既存のテキストや問題集がそのままデジタル化されています。学習履歴から間違えた問題だけを表示し、解き直すことができるので、テスト前の復習に活用できます。

StageⅢのICT教育

活用の幅を広げ、自分で考える力や
発信する力を育む

授業ではStageⅡの双方向的な学びの環境を引き継ぎ、さらに自分の学びを深めます。プリントや板書をデータ配信し、生徒の考える時間をより多く設けている授業もあります。
StageⅢの生徒は様々な場面でこの学院のリーダーとなる存在です。これまで育んできた「自分で考える力」や「発信する力」をさらに伸ばしつつ、生徒会や委員会、行事などでも効果的にタブレットPCを活用しています。また、学院内の活動に留まらず、オンラインで海外や国内の姉妹校の生徒と交流したり、フィリピンの子どもたちに勉強を教える活動をしたりしている生徒もいます。

取り組み例

協働学習で考えを共有

Metamoji で配信されたワークシートは、グループで共有し協働作業もできます。同じ用紙に同時に書き込むことができるので、調べ学習やプレゼンテーションにも活用しています。

グラフアートに挑戦

数式を入力するとPCの画面上にグラフが描けるソフトを活用し、数学的な感性を育みます。StageⅢではより高度な数学的思考へと導きます。

プレゼンテーションで自分の体験を共有

「聖心の祝日行事」では、12年生(高校3年生)が「共生」をテーマに自分が体験したことをプレゼンテーションソフトでまとめて発表し、分かち合いました。

授業以外の有志活動でも利用

オンラインでフィリピンにいる子供たちに英語を教える活動にも、タブレットPCを利用しています。11年生が有志で活動しています。

担当教員からのメッセージ

大川先生

人や社会のために自ら働きかけられる力を身につけてもらいたい

本校では、効果的に自分の学びを推進するツールとして、iPadやタブレットPCを活用しています。ICTを活用して考えを深めたり、友だちと考えを共有したり、一人ひとりが主体的に取り組む授業を展開しています。データとしての情報活用だけでなく、人と人とがICTを通じて繋がることを大切にしながら、これからの社会で必要な問題解決能力や議論する力を育てることが大切だと考えています。

西野先生

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