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校長より
2020.04.22
丘の学び舎 その36(中高生版)

中高生の皆様へ
この頃は、外出が思うようにならないからでしょう。みこころ坂で、散歩の方によく出会います。親子で楽しそうに、あるいは一人で黙々と。近隣の方々がみこころ坂に親しみを感じてくださっているようで、とても嬉しくなります。私も時間のある時には、少しは体を動かそうと、学校の周りを散歩することにしています。そうすると、新型コロナのことでカチカチになった心と身体が少しほぐれて、柔らかい気持ちになるのです。
そこで今日は、歩くことの楽しさを歌った詩をご紹介します。谷川俊太郎さんの「歩くうた」です。

ひとは歩く てくてく歩く ひとは歩く のそのそ歩く ひとは歩く ぶらぶら歩く
ひとは歩く 道がなくても ひとは歩く 砂漠をこえて ひとは歩く よそ見しながら
ひとは歩く 好きなほうへ ひとは歩く 今日から明日へ ひとは歩く 自分の足で
ひとには歩く自由がある

ひとは歩く すたすた歩く ひとは歩く とぼとぼ歩く ひとは歩く のしのし歩く
ひとは歩く 扉をあけて ひとは歩く 鍵を壊して ひとは歩く 壁をつきぬけ
ひとは歩く 大地を踏んで ひとは歩く 国境をこえて ひとは歩く 人を助けて
ひとには歩く自由がある

「ひとには歩く自由がある」。なんて素晴らしいことでしょう。目に見えない相手との闘いで日々怯え、外出も思うようにならないこの時も、私たちは自由です。国境を越えるどころか、他府県に行くことさえ制限されるこの事態にあっても、私たちの心は縛られることはありません。自分の歩調で自分らしく、扉をあけて、壁をつきぬけて、歩くことができます。毎日毎日、未来に向かって、広い世界に向かって、自分で歩き続けるのです。
皆さんは、どんな工夫をして、体を動かしていますか。是非、新緑を仰ぎながら、散歩を楽しんでください。散歩の時もマスクはした方がよいそうですよ。

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