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丘の学び舎 その124

2021年5月31日 校長室より

今日で5月が終わります。マリア様を彷彿とさせる新緑の月、「マリア様の月」も終わります。小学校では先週の金曜日、聖母奉冠式が行われました。プラクティスの期間中、聖母マリアに倣って積み重ねた祈りや行いを花の冠に託し、マリア様にお捧げしました。児童全員が集まることはできませんので、奉冠の様子がテレビを通して各教室へ届けられました。
ところで、聖心女子学院は学校の名前が示す通り、子どもたちが「イエスの聖心(みこころ)」の愛を知り、みこころに倣って生きることを学ぶようにという願いを込めて設立された学校です。しかし、マリア様の心もとても大切にしています。母と子の心が近いように、聖母マリアとイエス・キリストの心は一つだからです。マリア様は私たちの祈りをイエス・キリストに取り次ぎ、一緒にお願いしてくださる方です。創立者聖マグダレナ・ソフィアが若い時に作った刺繍の作品には、「イエスの聖心(みこころ)」と「マリアの御心(みこころ)」がぴったりと寄り添ってるのがわかります。、聖心会と聖心女子学院の紋章にも、この二つの心が描かれています。燃える炎のような愛に満ちた「イエスの聖心(みこころ)」と「マリアの御心(みこころ)」、その両方への信仰が聖心女子学院の根底をつくっているといえます。シスターたちが身に付けている十字架にも、表には「イエスの聖心(みこころ)」、裏には「マリアの御心」が刻まれています。
「私たちの お父様である神様、あなたのお望みを すっかり果たされたイエス様にならって、私たちも 今日一日中、自分のつとめを 一生懸命に果たし、みんなのためにつくすことを マリア様とともに おささげいたします。」これは小学生が毎朝唱えているお祈りです。マリア様に助けていただいて、イエス様に倣って生きることができますようにという願いを込めてこの祈りを唱える度に、創立者の思いが汲み取られた祈りの伝統を感じずにはいられません。「マリア様の月」に続いて、いよいよ、明日からは「みこころの月」が始まります。

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