BLOG

Top > BLOG > 丘の学び舎 その179

BLOG

校長より
2022.07.25
丘の学び舎 その179

この1・2週間、戻り梅雨ともいえる不安定なお天気が続きましたが、いよいよ夏本番です。ロザリオヒルでは、夏の風物詩、セミの大合唱が始まっています。
聖心の森の生き物調査を行った方によれば、何と8種類ものセミを見つけることができるとのことです。ハルゼミ、チッチゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ。残念ながら、私はどれも姿を見たことはありません。子どもたちは、セミの抜け殻を集めては、オブジェを作ったりしています。
セミの見分けがつくのは、唯一鳴き声でしょうか。このところは、アブラゼミ、ニイニイゼミと思しき鳴き声が聞こえてきます。ミーンミンミンと響く鳴き声で、じりじりとした暑さを感じさせられるミンミンゼミも活躍しています。夕方近くになると、ロザリオヒル一帯がヒグラシの鳴き声に覆われ、何とも風情のある響きに心癒されます。
先日、茶道クラブから声をかけていただき、お茶室でお点前を頂戴しました。静かなお茶室でセミの声を聴きながら、生徒が点ててくれたお茶を楽しみました。帰りがけ、床の間に飾ってある「蝉籠」に活けられた桔梗とコバンソウについて、茶道の先生から話を伺いました。何とお茶室にもセミがいたのです。床柱に掛けられた「蝉籠」は、まさに樹木に止まったセミです。夏らしい花々とともに、盛夏を演出していました。
いよいよ夏休みを迎え、中高生は夏期講座やクラブ活動に励んでいます。新しい学年が始まって3ヶ月半。児童生徒は様々なことと向き合いながら、新しい学び、新しい体験を通して、成長しました。この夏も、それぞれの場で豊かな時を過ごすことができますように。小林の丘に子供たちの元気な声が戻ってくるのを楽しみにしながら、それぞれにとって実り豊かな夏休みを過ごすことができるよう、祈り続けたいと思います。

pagetop