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小学校
2022.10.05
5年生Field Trip 1日目

今日から広島県と山口県をめぐる2泊3日のField Tripが始まりました。

新神戸駅から新幹線で約1時間。あっという間に広島に到着。路面電車に乗り換えて向かった先は、広島平和記念公園。原爆ドーム前で祈りを捧げた後、班ごとに平和記念資料館や慰霊碑、本川小学校などを巡りました。公園内のさまざまな慰霊碑の前に立ち、静かに祈る姿に本校の5年生らしさを感じました。

午後からは、幟町教会に移動して森重昭さんのお話を聞きました。2016年(平成28年)、現職大統領として初めて被爆地・広島を訪問したオバマ大統領(当時)が、慰霊碑の前で一人の日本人男性を抱きしめる映像を記憶されている方は多いと思いますが、その男性こそが森重昭さんです。

森さん自身も小学3年生の時に被曝。辛い体験をされています。37歳の時、原爆で命を落とした人の中に、捕虜となっていた米軍人がいたことを知りました。しかし、そのことについて知っている人はほとんどおらず、名前すら分からない状況。真相を確かめるべく、仕事の傍ら、たった一人で40年以上にわたって調査を続けました。インターネットも携帯電話もない時代、一人一人証言者を探して話を聞き、事実を積み上げていくことがどれほど大変であったかは想像に難くありません。

実はこの捕虜たちの遺族には「広島で行方不明」としか伝えられていませんでした。しかし、森さんは、どうしても亡くなった経緯を遺族に伝えなければならないという強い想いで全員の名前、捕虜になった経緯、亡くなった理由などを調べ上げました。そして、捕虜と同姓同名の人の家族に片っ端から国際電話をかけ、全米から12名全員の遺族を探し当てたのです。家族を想う気持ちに国境も敵味方も関係ないという信念がなしえた奇跡といえます。

そんな森さんに、子供たちからの質問に一つ一つ丁寧に応えていただきました。森さんの言葉を聞き逃すまいと70分間必死にメモをとる姿が印象的でした。ふりかえりでは「『自分の力をどう使うか。人間を生かすために一生懸命になってほしい』という森さんのメッセージが心に残りました」と話していました。

なお、幟町教会への移動途中、森さんの奥様に、森さんが作られた「原爆犠牲者米軍人慰霊碑銘板」を案内していただきました。

お話の後はミサに与りました。大西神父様からは「平和は状態ではなく、行為です」ということを教えていただきました。「戦争のない状態が平和なのではなく、あなたの隣の人に手を差し伸べようとする行為、それこそが平和。毎日平和を作るチャンスがあるのかも知れません」という言葉を聞き、ふりかえりを述べた子供は「私たちの学校の、”Big You, small i.”に似ている」と話していました。身近なこととして平和について考えるきっかけを与えていただきました。

この学習の始まりは7月。77年前、学校のある宝塚市にも空襲があったことを知ることから学習は始まりました。学習を進める中で、マザーやシスター、先輩たち、そして、自分の家族や町の人々、戦場で戦ってくださった方々のおかげで今の自分がある。そして、自分は一人で生きているのではなく、たくさんの「つながり」の中に生きていることに気づき始めた子供たちです。

今日は、さらに森さん夫妻、大西神父様、そして、広島の人々という「つながり」の中で、自分を見つめ直す1日となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「在校生サイト5年」内の「聖心ファミリーヒストリー」では、これまでの学習の経緯、森重昭さんの活動などを詳しく紹介しています。在校生、保護者の皆様はぜひご覧ください。

https://sites.google.com/oby-sacred-heart.ed.jp/2022grade5/familyhistory

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