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丘の学び舎 その127

2023年1月9日 校長室より

明けましておめでとうございます。いよいよ、小林聖心創立100周年の年を迎えました。昨年末から、正門入って右手の崖には、2023年度創立記念日までのカウントダウンが掲示されています。StageⅢ生徒会の取り組みです。先週金曜日、始業の日には、135日となっていました。色々な国の言葉で新年の挨拶も飾られ、登校する児童生徒の目を引いています。

「あと何年・・・」と思い続けていた2023年がとうとう来ました。身の引きしまる思いで新年を迎えたところです。100年前の世の中はどんな様子だったのかしらと考えると、やはり世界は大きな不安に包まれていたことがわかります。第一次世界大戦は終わったものの、不安定な情勢が続き、やがて第二次世界大戦に向かっていく厳しい時代です。日本では、1923年といえば、関東大震災が起こった年です。まだ、創立されたばかりの小林聖心に、東京の聖心から何人もの生徒たちが転校してきました。住吉の手狭な仮校舎ではなく、恒久的な学校の敷地を探すことが急務となりました。そして、決まったのが、現在の小林の地です。

2023年も、世界は先行き不透明と言わざるを得ない状況です。ウクライナを巡る問題のみならず、紛争や暴力は絶えません。新型コロナも4年目に入ろうとしています。こんな時代にあって、教皇フランシスコは、1月1日平和の日メッセージで、「人とともに生きる」という姿勢を私たちの生き方の中心に据え、「私」ではなく、「私たち皆」の幸せを考えて、よりよい世界をつくっていこうと呼びかけておられます。小林聖心の子どもたちも、日々の学校生活の中で、この呼びかけを学び実践していけますように。それこそが、創立100周年に相応しいお祝いです。

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