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StageⅢ
2025.04.28
模擬国連ニューヨーク派遣団 ~続報4/28更新~

【第4日】4/28更新
そろそろ疲れてきているはずなのですが、ニューヨーク派遣団は今日も頑張ります。
 
午前中は公式の行事が無かったので、ニューヨーク大司教区の司教座聖堂でもある、セントパトリック大聖堂を訪問しました。ちょうど10時のミサが始まるところだったので、参列しました。
大聖堂は座れない人がたくさんいるほどの満員で、司式は大司教ご自身。復活節第二週で、さらに先日亡くなったフランシスコ教皇への追悼のミサだったのです。
 
会議の準備もしないといけません。ホテル近くのアーミッシュの人たちがやっているスーパーでランチを買って、部屋で食べながら、寸暇を惜しんで準備しました。

午後は、いよいよ最後の会議です。
過去の派遣団の人たちから聞いていたよりも、アンモデレーテッドコーカス(席を立って自由に話し合う)の時間が多く取られたので、活発な議論が続きました。
残り2時間少しというところで、突然テレビ記者に扮した人が乱入し、「貿易に関する追加の制裁が発動されたが、あなたの国はどうする?」と聞いて回るという事態が起こりました。日本での模擬国連ではほとんど経験できない、「クライシス」と呼ばれている珍しい体験でした。
17:30。議場に提出された決議案(DR)が無事に採択されて、3日間の会議が終わりました。

閉会式では、各議場の目立った活躍をした大使が表彰されます。日本派遣団からは渋谷教育学園渋谷高等学校のペアが賞をいただき、皆で我が事のようにお祝いし、互いに検討を讃え合いました。
 
夕食は打ち上げのピザパーティー。
その後もホテルに戻って、遅くまで語り合いました。
それでも残された時間は僅かなので、ニューヨークを最後まで楽しむために、翌朝6時にロビー集合の約束をしています。
 
【第3日】4/27更新
午前中は派遣団全体の予定は無かったので、小林聖心の2人は、パブリックライブラリー(公共図書館)に赴き、午後からの会議の準備をしました。20世紀初めに建てられた、神殿のような巨大な建物で、その豪華さに圧倒されます。しかもこの建物は何かの再利用ではなく、最初から図書館として設計、新築されています。3階の大閲覧室で約1時間半、集中して準備できました。

一旦ホテルに戻り、いよいよ午後は会議の第2セッションです。いよいよ議論が本格化し、議場のあちこちで活発な議論が展開されていました。

会議は約4時間にわたり、国益に基づくグループを形成して議論し、政策案を練って行きます。今日はワーキングペーパーと呼ばれる政策案を提出したところで散開となりました。 
 
夕食はどこかに食べに行きたいという派遣生が多かったので地下鉄に乗り、マンハッタン島の西岸、ハドソンヤード駅まで行きました。
しかし、駅を降りたところで突然の夕立に見舞われたこともあり、食事できそうなところが満席でした。
そこで鉄道の高架線跡を遊歩道にしたハイラインを歩いて、レンガ作りの古い工場跡を活かした商業スペースチェルシーマーケットへ。アメリカらしいボリュームの、本物のハンバーガーを食べました。

 
滞在中、あちこちで半旗が掲げられているのを見かけます。フランシスコ教皇への追悼のためだそうです。

明日はいよいよ会議最終日。今日提出したワーキングペーパーをもとに、グループ間の緊迫した交渉が行われます。どのような議論が生まれ、どのような決議を採択できるでしょうか。
 

【第2日】4/26更新 
ホテルで朝食を済ませた後、大会の会場であるMILLENIUM HILTONホテルで大会の参加者登録を行ってIDカードをいただきました。他の参加者もたくさん集まってきていて、「いよいよ始まる」という実感が湧いてきました。

会議そのものは午後からなので、まだそれほど混んでいない国連本部前で、会議への意気込みが伝わるような、思い思いのポーズで写真を撮り、書店Barnes & Nobleにも立ち寄りました。本や文房具のほか、雑貨もあって、見ているだけでも楽しい書店でした。もちろん、英語の本を購入したメンバーもたくさんいます。

再び国連本部本部に戻って、国連職員として本部で働いておられる山口知也さんと、国連や外交について、たくさんのお話を伺いながら、本部の中のカフェテリアで、ランチをいただきました。世界のさまざまな国の料理を、好きなように組み合わせていただく、まさに国連らしいカフェテリアでした。テラスからはイーストリバーを180度見渡す事ができる絶景を楽しみました。

午後はいよいよ本番。
会議のファーストセッションです。本校ペアは、「中央銀行デジタル通貨」を議題とする「世界銀行」議場でデンマーク🇩🇰を担当します。
会議の進め方が日本で慣れている方式とだいぶ違い、戸惑うことも多かったです。

そしていよいよ、国連の総会議場での開会式です。グテーレス事務総長のビデオメッセージをはじめ、国連で活躍している方々のスピーチや、大会役員の紹介など、30分ほどの短い時間でしたが、本物の総会議場で、多くの国から集まった若者たちと時間と空間を共有できた事は、模擬国連に取り組んできた生徒にとっては、本当に夢のような体験でした。


夕食は、現地ニューヨークにお住まいの卒業生、69回生の岩崎愛さんのご夫婦と一緒に、マンハッタンでもっと古いと言われているレストランでいただきました。アメリカ独立戦争の終戦時、ワシントンが部下の将軍たちをねぎらったという由緒あるレストランとのことです。
岩崎さんは日本の大手銀行のニューヨーク支店ににお勤めで、お仕事のこと、模擬国連のこと、岩崎さんが在学されていた当時の学校の事などをお話ししながら、ニューヨークらしい雰囲気とお料理を存分に楽しみました。
その後、国際金融の中心ウォールストリートを散策、ニューヨーク証券取引所も見る事ができました。ここで、ニューヨークで産婦人科医をしている76回生の澤井未央さんも合流してくださいました。澤井さんはニューヨーク派遣が決まった後、早くから大変なお気遣いをしてくださっていて心から感謝しています。
この日の締めくくりとして、スタテンアイランド(STATEN ISLAND)行きのフェリー(なんと無料)に乗船して、ライトアップされた自由の女神像を近くから見ることもできました。往復で約一時間の船旅でしたが、澤井さんともたくさんお話しできて、たくさんの刺激をいただきました。

最後に、ホテル最寄りのグランドセントラル駅まで、もう一つのニューヨーク名物、地下鉄に乗って、盛りだくさんの一日が終わりました。
お二人以外にも、今回はお目に掛かれなかった卒業生が他にもおられるとの事なので、後輩たちもぜひ頑張って、ニューヨークへの派遣を勝ち取って欲しいです。
 
【第1日】4/25配信 
現地時間4月24日 10:45(日本時間23:45)、定刻通りにニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に到着した後、バスで市内に移動し、ニューヨークのランドマークの一つ、グランド・セントラル駅を見学しつつランチを済ませました。
午後からはまず国連日本政府代表部の梅津茂大使を表敬訪問しました。核軍縮に関する経験が豊富な大使から貴重なお話を伺うとともに、国連の議論、とりわけ軍縮分野に関する若者の参加について、意見交換をする事ができました。外交官になると現実の壁が立ちはだかる場面も多いが、若者たちの考えは力強いパッションとして受け止める事ができるとのお言葉をいただきました。また、外交というのは、国家と国家という組織間の交渉という側面だけでなく、人と人との関わりが大切で、他者を理解しようとする姿勢を身につけて欲しいとのメッセージをいただきました。
次に、いよいよ国連本部に向かい、軍縮担当の中満泉事務次長のお話を伺う事ができました。来週始まる核不拡散条約関連の会議でお忙しい中、生徒たちの質問に、一つ一つ本当に誠実に答えていただいた事は、明日からの模擬国連に向けてとても嬉しい激励になりました。

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