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校長より
2021.04.19
丘の学び舎 その118

チューリップにツツジ、こてまり、そして筍。こうしたキャンパスの自然を眺めていると、昨年の今頃のことが蘇ってきます。子供たちの姿が全く見られない4月でした。早いもので、あれからもう一年です。
通常の学校生活が始まっています。1年生や7年生にとっては、新鮮な学校生活です。毎日のように、「初めての〇〇」というような出来事が続きます。先日小学校の廊下を歩いていたら、1年生が列を作り、静々とお行儀よく保健室に向かって歩いています。何があるのかしらと覗いてみると、身長と体重の測定でした。真剣な顔をして、先生の指示に従い、順番に計っていただいていました。この小さな子供たちが、やがて、12年生のような一人前の女性に成長していきます。
今年の12年生は、私が校長になった年に小学校に入学した学年です。私自身、初めての小学校入学式で迎えた子供たちが、今は立派な12年生になっているということに、感慨深いものがあります。
その12年生の宗教の授業で、「私とキリスト教」とか、「私と祈り」「私と聖書」といったテーマで、一人ひとり分かち合いをしています。毎年、12年生の分かち合いを聞くのはとても楽しみです。そして、一緒に過ごしてきた仲間の心からの分かち合いに、級友は一生懸命耳を傾けています。日頃、簡単には話題にしないテーマばかりで、こんな機会でもないと改まって話せないでしょう。互いに、「こんなことを考えているのだ」と感心しながら、全身で聴こうとしている姿にも感動します。いずれの分かち合いも、小林聖心という学校で育ってきたからこそ話せることばかりです。日々、目にしたり、耳にしたり、感じ取ったり、そして、体験したり、考えたりして積み上げてきたものが、一人ひとりの魂の深い部分をつくりあげているようです。
今年の1年生もきっと素敵なお姉さんになることでしょう。楽しみに、見守っていきたいと思います。

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