多彩な学び

Top > 多彩な学び > 総合的な学習(ソフィータイム)

総合的な学習
(ソフィータイム)

探究学習を重視した総合学習

本学院では総合的な学習の時間を「ソフィータイム」(Sophie Time=ST)と呼びます。
「ソフィー」は聖心会創立者である聖マグダレナ・ソフィア・バラの愛称です。彼女が願ったのは、しっかりとした知性と堅実な実行力、謙遜な心を備え、どのような時代にあっても、感謝と喜びのうちに人とともに生きることのできる賢明な女性の育成でした。社会の問題に触れる体験や活動を通し、自ら考え実行する力を養うのが本学院のSTです。
多様化する社会の中では、決まりきった答えのある問題ではなく、答えを出すことが難しい問題に直面することの方が多くなっています。さまざまな難しい課題に直面する中で、物事を多面的・多角的にとらえたり、人に寄り添って考えたりすることが求められています。
小林聖心の総合学習では、「どのように学ぶか」を大切にした探究学習を全学年で行っています。各学年で探究的な課題を設定し、探究のプロセス<①課題設定②情報の収集③整理・分析④まとめ・表現>を大切にして学習を進めます。

学びの流れ

現実社会と出会うことで、
社会や自然を見る「眼」を変える

学年ごとに「地域社会」や「環境」「生命」「平和」「貧困」「国際理解」などの課題を設け、現実社会と向き合いながら学習を進めていきます。新たな課題に出会うことで、自らの「見方」「考え方」を改めて問い直しながら、現実社会と向き合う「眼」を育てます。

自分の「問い」へのこだわり

向き合うテーマに対して自分が「なぜ?」と疑問に思ったり、もっと知りたいと思ったりしたことを、自分の「問い」として持ち続けながら学び、総合学習のテーマや課題が焦点化されるように各学年で素材との出会わせ方や問いの持たせ方を大切にします。例えば、逆瀬川の学習では、そこに住む生き物の生態に疑問を持ったり、洪水を防ぐための護岸工事に興味を持ったり、疑問や興味の入り口はばらばらでも、人と自然の共生という大きなテーマに焦点化されて学習が進められていきます。

伝える活動を通して知る

6年生は、日本文化を海外の姉妹校の中高生に英語で伝える活動が「国際交流」として設定されています。英語で伝えるということに重きを置くのではなく、日本文化との違いや共通点に注目することで改めて日本の良さを知ったり、文化を通してその先にいる「人」を知ったりすることができます。

プロセスの重視

総合学習に限らず学習の成果や見せ場は、発表に重きが置かれがちです。しかし、本校では「学び方」に重点がおかれ、体験活動や交流活動のプロセスの中で、振り返りを大切にしています。学んだことを自分の言葉で振り返る活動を通して、さらに学びが深まります。

StageⅠの総合的な学習

「体験」で視野を広げる

自分なりの“なぜ?”を持つために、逆瀬川や学校内などの身近な場所へ実際に行って調査したり、昔はどうなっていたのかをインタビューしたりして、体験から学習の幅を広げていきます。

取り組み例

逆瀬川調査(3年生)

学校から一番近くにある身近な川、“逆瀬川”の植物や生き物を現地調査する体験の中で、自然豊かな川であること、ホタルの飼育を行う市民団体があること、逆瀬川の自然環境を守るために活動している方々がいること等から、自然と自然を守る活動があるという両面から考えを深めてまとめます。

学院の歴史を学ぶ(4年生)

4年生がクリスマスウィッシングとして聖劇を演じるにあたって、これまで学院で大切にしてきた「小林聖心女子学院の歴史」を学びます。シスターや卒業生へのインタビュー、東京聖心との交流を通して、学んだことを自分たちの作り上げるウィッシングに込める思いへと繋げていきます。

担当教員からのメッセージ

大川先生

社会とのつながりに気づき、豊かな人間性を育みましょう

身近なテーマを窓口にして現代社会と向き合い、「人・もの・こと」がつながっていることに気づく姿を大切にしています。自分もそのつながりのなかで生きていることに感謝し、自分の力を他者のために使おうとする豊かな人間性を育んでもらいたいと考えています。

大川先生

StageⅡの総合的な学習

「探究」で考えを深める

身近なテーマから、少しずつ国際社会のテーマにまで幅を広げていきます。文献やインターネットを活用するだけでなく、インタビューや実験・観察などを行って得た幅広い情報を、自分の課題に合わせて整理、分析してまとめる学習活動から、自分の研究結果を発信していくためのスキルを高めます。

取り組み例

森林と生活について学ぶ(5年生)

森資源に触れたり観察したりする体験を通して、その魅力や価値に気づき、森林を活用したり森林から受ける恵みによって支えられたりしている生活や森林環境をめぐる社会の課題や問題点について学習を広げます。学んだことを使って、自分なりの森資源の活用法を見出し、森林の恩恵を受けた豊かな生活を作り出したり、伝えたりしながら考えを深めていきます。

Field Trip平和について学ぶ(5年生)

FieldTripで行く広島に「私」がどのような思いを持っていくか。原爆という遠い過去の話ではなく、身近に関わる人や場所でどのような出来事が起こったのかについて学ぶことで、戦争が本当に起こった出来事で、それを経験した人へのインタビューや現地での調査を元にして、自分との繋がりを感じながら、先輩の歴史をまとめることを通して戦争の事実を学ぶだけでなく、この学校の生徒として平和な社会を作るために、自分に与えられた使命を見出し考え続けていきます。

国際理解・日本文化を英語で紹介する(6年生)

世界中に姉妹校と設立母体の聖心会がある本学院は、世界に広がる聖心ネットワークを通して、オーストラリアやフランスからの留学生との対面での交流だけでなく、オンラインでの交流を通して繋がりの幅が広がることで海外に目を向けるグローバルな視野と世界の一員であるという自覚が育っていきます。日本の文化や自分について「伝える」という活動を通して改めて自分自身のことを深く知ることにつながっていきます。人と人との心の交流を通して、国際理解を深め、自分に何ができるかを常に考えていきます。

宝塚学(7年生)

7年生はまず、適切な情報収集の方法や疑問に対するアプローチの仕方など、調べ学習に必要なスキルを身に着けます。また、地域学「宝塚学」を通じて、本校の所在地である宝塚市の魅力を再発見し、興味を持ったテーマで市への提言を行います。

科学的思考力を鍛える(8年生)

仮説→実証→分析・考察という科学的思考とそれぞれの方法を学び、科学を探究する態度や自分で設定した問題を解決する力を養います。探究の過程を重視し、データ収集や実験で得た研究成果を論理的かつ分かりやすく伝えることを学びます。

担当教員からのメッセージ

田嶋先生

意見や感性の異なる人とも、つながることのできる人に成長しましょう

客観的な根拠に基づき考え、発信することを大切にしています。ソフィータイムで、論理的な思考力を身につけ、さまざまなものの見方・考え方にふれながら、自分と意見や感性の異なる人ともつながることのできる人へと成長してほしいと願っています。

田嶋先生

StageⅢの総合的な学習(探究) StageⅢの総合的な学習(探究)

「共生」を学び、社会との関わり方を考える

本校卒業後の学びや仕事の在り方について卒業生からも話を聞き、自分の進路について考えます。また、社会におけるさまざまな課題を理解し、解決策を考えることを通じて、社会の中で生きる自分たちのイメージを思い描きます。

取り組み例

小林科学会(9年生)

8年生で鍛えた科学的思考力を応用させてより高度な研究、社会に役立つ研究を行い、互いに結果をプレゼンする学会を開催します。

共生を学ぶ(10年生)

子ども・高齢者・障がい者・外国人・貧困に苦しむ人など社会的に弱い立場に置かれている人々の現状を学び、課題の改善や解決のために自分たちができることを考えます。疑似体験、当事者や専門家の講話、レポートとプレゼンテーションを通じての交流などから、自分たちが生きていく社会への関心と理解を深めます。

卒業生から話を聞く(9年生)

大学卒業後数年を経た卒業生を招き、進路選択や社会人としての生活について聞くことで、将来へのイメージを持ち始めます。

pagetop