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丘の学び舎 その138

2021年9月6日 校長室より

まだまだ日中は暑さが厳しいですが、朝晩は随分凌ぎ易くなってきました。聞こえてくる虫の声も、雲の形も変わってきました。確実に、季節は移っていっています。
現在、小学校は普段のように登校しての授業、そして、中高は自宅でのオンライン授業となっています。小学生は、毎朝、嬉しくてたまらない様子で、みこころ坂を上がってきます。小学生を見ていると、学校に集まることで成り立つ学びを、何とか確保し続けてやりたいと願わずにはいられません。中高では、昨年の休校を彷彿とさせる日々が続いています。
 昨年同様、中高生には、毎日、オンラインで朝の祈りが配信されています。普段の学校生活のように、朝はやはり祈りで始まります。聖書の御言葉を味わい、沈黙の内に祈り、主の祈りを唱えます。そして、最後には、タワーベルの鐘の音に耳を傾けて祈ります。
 昨年、休校が明けて学校に戻ってきた時、12年生の生徒が口々に語ってくれました。「毎朝お祈りで始められてよかった。タワーベルの鐘の音を聴きながら、学校と繋がっている、友達と繋がっている、そんな気持ちで1日をスタートすることができて、心の支えになった。」と。
今週も、中高では、オンライン授業が続きます。中高生がそれぞれの場所でタワーベルの響きに心を合わせて祈ることで、目には見えない大きな祈りの共同体が出来上がっているのを感じます。そんな祈りで結ばれた共同体の一員として、今週も一日一日丁寧に過ごすことができますように。

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