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6年生 Field Trip 第2日目

2021年11月22日 小学校

6年生Field Trip2日目はあいにくの雨でしたが、
子どもたちは元気に活動を行いました。

午前中は白川郷荻町を散策しました。グループに分かれて訪れたのは合掌造り民家の中を見学できる和田家、神田家、長瀬家、ゆめろむ館です。昨日、森のガイドウォークで見せていただいた合掌造りの材料が、実際にどのように使われているのかを確かめることができました。大きな屋根が特徴的な合掌造りですが、釘を使わずに、山で調達できる材料だけを用いて太い丸太を組んでいる様子がよく分かりました。どこに、どんな材料を使えば長持ちする家になるのかといった技術は、村のみんなで行う改修作業の時に、次の世代へと引き継がれていくそうです。

午後に予定していた新穂高ロープウェイは、強風のため第二ロープウェイが運休していましたが、標高1308mのしらかば平駅まで行きました。ビジターセンターを訪れたり、硫黄の匂いがただよう足湯を楽しんだりしました。雨のためか、寒さも思っていたほどではありませんでした。

夕食後は、高山の伝統工芸である一位一刀彫り師の津田さんのお話を聞きました。なぜ「イチイ」の木なのか、なぜ「一刀彫り」と呼ばれるのかについて分かりやすく説明してくださいました。イチイの木がもつ白太と赤太の美しさを生かした小鳥やフクロウなどの作品を見た子どもたちは口々に「かわいい!」と声を上げていました。一方で、後継者不足や良質な木材の不足によって、この伝統の技が今後どうなっていくのかは見通せないというお話もしてくださいました。そして、兵庫の伝統工芸にも目を向け、みんなで守っていってほしいというメッセージをいただきました。子どもたちは時間いっぱいまでたくさんの質問をしていました。

伝統を守り継ぐというのは、「人」あってのことだと改めて感じた子どもたちです。

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