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校長より
2023.01.23
丘の学び舎 その129

今朝は雪の予報が出ていましたが、学校近辺は冷たい雨でした。暦の上では大
寒が過ぎ、これから三寒四温を経て、徐々に春になっていきます。キャンパス
の樹々もすっかり葉っぱを落として寒々としていますが、幹の中では春の準備
をしているのでしょう。
こんな季節でも、キャンパスで子どもたちの楽しみは尽きることがありません
。校門から入ると、いつも下を向いて何かを探しながら歩いている小学校。先
日も1・2年生が「シダーローズ、シダーローズ」と呟きながら、身をかがめて
拾っていました。「シダーローズ」とは、ヒマラヤ杉の松ぼっくりです。バラ
の花のような形をしていて、とても美しいです。子どもたちにとっては、何も
かもが宝物です。小さな指で拾っては、袋に詰めて誇らしげです。
学校では、それぞれの学年が、締めくくりの時期を迎えています。学習面で、
また普段の生活で見かける姿にも、4月からの変化・成長を眺めるのが楽しみ
な時期です。昨年秋から、12年生、6年生、そして、9年生と校長面接が続き、
今は、9年生と話すのを楽しんでいます。
この生徒たちも、かつては、目を輝かせてシダーローズを集めていたのでしょ
う。中学生になる年の2月頃から新型コロナが拡大し、中1の新学年最初は登
校できずにオンライン授業。入学式は忘れもしない夏服姿でした。そんな中学
校生活の出だしにも関わらず、この3年間で見事に成長したことを、一人ひと
りの表情と言葉から感じ取ることができます。StageⅢとして過ごしたこ
の1年間で、すっかり上級生の姿に魅せられ、なりたい自分の姿を描きながら
、歩み始めています。
先日、一生懸命「シダーローズ」を集めていた子どもたちも、あと数年後には
このようになっていくのでしょう。子どもたちの成長を目の当たりにすること
ができて、教師冥利に尽きる日々です。

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