小林聖心
女子学院
ブログ
丘の学び舎 その126
いよいよ、今年最後の学校生活の週を迎えました。小学校も中高も、クリスマスのお祝い一色の週です。今年から、ウィッシングはStageごとでお祝いします。StageⅠは火曜日、StageⅡとⅢは、水曜日です。そして、キャロルも復活します。3年ぶりに小林聖心らしいクリスマスのお祝いが戻って来て、とても嬉しいです。
StageⅠは、小学校4年生が代表となって演じる劇を中心にクリスマスをお祝いします。今年の劇は、「クリスマスのりんご」です。小林聖心の子どもたちが大好きなお話です。主人公は時計職人のヘルマン。ヘルマンの住んでいる街では、クリスマスの夜に聖堂の聖母マリアと幼子イエスに贈り物を捧げる習わしがあります。ヘルマンは、いつも素敵な贈り物を捧げたいと思っているのですが、困っている人に出会うと何でもあげてしまって、なかなかイエス様に立派な贈り物ができません。
ある年のこと。心を込めて、最高に美しい時計を完成し、お捧げする準備をしていましたが、クリスマスの前の日、困っている子どもたちを助けるために、止むを得ず売ってしまったのです。手元に残っていたのは、たった一個のリンゴです。クリスマスの日、ヘルマンは申し訳ない気持ち一杯で、イエス様にりんごを捧げました。その時です。奇跡が起こりました。イエス様が手を差し伸べて、そのりんごを取ろうとなさいました。それは、イエス様がヘルマンの贈り物をとても喜んだということのしるしでした。
今年も、児童生徒は、プラクティスを通して、神様からの贈り物である幼子イエス様をお迎えする準備をし、自分も、神様に喜ばれる贈り物ができる人になるよう、努めてきました。小さなヘルマンが何人も誕生したことでしょう。
冬の図書館開放
12月17日(土)、受験を考えている方に本校の学習センターを体験していただく「冬の図書館開放」を実施しました。
14組34名のお客様に来ていただき、蔵書12万冊以上の学習センターや、小学校のソフィーセンターを楽しんでいただきました。
生徒が企画したクリスマスにまつわるクイズラリーや、クリスマスカード作りも大好評で、あっという間に時間が過ぎていきました。
12月24日(土)も実施を予定していますので、ご希望の方は下記からお申込み下さい。




河合塾のアドバイス
12月16日、10年生(高1)のホームルームで、河合塾の方から10月に受験した全統高1模試の振り返り方と今後の学習のアドバイスをもらいました。少し意外な大学入試の問題を通して周りの人と意見交換をしたり、時間管理の仕方を考えるヒントをいただいたりと、冬休み以降の成長につながるお話をうかがいました。



卒業生とのつながり~クリスマス・ウィッシングに向けて~
12月20日のStageⅠクリスマス・ウィッシングで、4年生は聖劇をします。聖劇をするにあたり、シスター方、先生方、先輩方にお話をうかがい、クリスマス・ウィッシングに込められた願いを学びました。そして、ただ劇をするのではなく、誰かのために自分ができることをすることの大切さを知りました。卒業生の方が奉仕活動として取り組まれている古切手集めやペットボトルのキャップ集めに小学校奉仕部が中心になって、協力させていただいています。全校児童が集めた古切手やペットボトルのキャップを4年生が仕分けをして、卒業生の方に4年クリスマス・ウィッシング実行委員がお届けしました。卒業されてもずっと奉仕活動を続けておられる先輩の姿から学ぶことがたくさんあります。
3年ぶりに歌声の響くクリスマスへ
中学校・高校では、後期中間考査を終えて、クリスマスの準備が進んでいます。今は、「プラクティス」という、クリスマスを迎えるにあたっての心の準備を進める9日間を過ごしています。静けさの雰囲気を大切にクリスマスの準備を進めるのは、聖心独特の習慣で、長い間大切にされ続けてきました。
今年のクリスマスウィッシング(クリスマスのお祝い行事)は、できる限りコロナ前の形で行おうと工夫しています。3年ぶりに歌声に包まれたお祝い行事ができるよう、準備を進めています。
12月15日は、9年生(中3)と11年生(高2)がクリスマスウィッシングの合同練習をしました。



プラクティス~StageⅠ~
イエス様をお迎えする心の準備をする待降節のプラクティスが始まって3週間目になります。昨日のお祈りの時間に3本目のろうそくが灯りました。StageⅠの教室は、朝のお祈りの時間に加えて、20分休み、昼休みの終わりに、典礼部の4年生が鳴らす鐘の音で一斉に静かになります。沈黙の中で、自分ではなくまわりの人のためにお祈りをすることで、イエス様のご降誕をお祝いする心を整えていきます。イエス様をお迎えするために、私には何ができるか、問い続ける姿勢が、心を育んでいきます。
丘の学び舎 その125
冬本番を迎えています。みこころ坂の紅葉は終わりに近づき、谷全体が幻想的なオレンジ色に染まっています。坂道に落ちた葉っぱを踏みつけるのは何となく気が引けるのですが、落ち葉の絨毯の上をカサカサと音を立てて歩いています。ロザリオヒルで、有終の美を飾るかのように、今も真っ赤に燃えている一本のもみじがあります。あまり人目につかないところに立っていますので、是非、皆さんに分かち合いたいと思います。
ひっそりと静まりかえるロザリオヒルを歩いていると、茨木のり子さんの「12月のうた」が心に浮かんできました。
熊はもう眠りました 栗鼠もうつらうつら 土も樹木も 大きな休息に入りました
ふっと 思い出したように 声のない 子守唄 それは粉雪 ぼたん雪
師も走る などと言って 人間だけが息つくひまなく 動きまわり
忙しさとひきかえに 大切なものを ぽとぽとと 落としてゆきます
確かに私たち教師は、特にこの季節、走っているようです。しかし、小林聖心では、クリスマスを迎える準備として、学院を挙げて、児童生徒、そして先生も、プラクティスの静けさの中で、1日を始めます。「大切なものをぽとぽとと落として」しまわないためのひととき
といえるでしょう。それは、神の御ひとり子が、私たちの一人となって、この世界に来て
くださったということを思い巡らしながら、自分が、今、生きているということに向き合うときです。
ゆりの行列
ゆりの行列は無原罪の聖マリアをお祝いするものです。マリア様はあらゆる罪から守られた存在であり、これをたたえてゆりと祈りをお捧げします。StageⅠはデュシェーンホールで、StageⅡは聖堂で、それぞれマリア様にゆりをお捧げしました。
式が始まる前には、4年生がデュシェーンホールの落ち葉をきれいに掃いてくれました。
さすがにStageⅠ最高学年のお姉さんらしい働きでした。
ゆりの行列に向けて
今日は無原罪の聖母の祝日でした。小林聖心女子学院では、明日、ゆりの行列を行います。StageⅠは、自分たちでゆりの花を作ります。マリア様のように清く、美しい心になれるように、お祈りしながら、ゆりを作りました。
1年生のゆりは、3年生が作ってくれました。3年生からゆりの花の持ち方も教えてもらいました。明日は子供たちの祈りがこもったゆりの花をマリア様にお捧げいたします。