小林聖心
女子学院
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理科の実験PartⅠ


5年生Field Trip 1日目
今日から広島県と山口県をめぐる2泊3日のField Tripが始まりました。
新神戸駅から新幹線で約1時間。あっという間に広島に到着。路面電車に乗り換えて向かった先は、広島平和記念公園。原爆ドーム前で祈りを捧げた後、班ごとに平和記念資料館や慰霊碑、本川小学校などを巡りました。公園内のさまざまな慰霊碑の前に立ち、静かに祈る姿に本校の5年生らしさを感じました。
午後からは、幟町教会に移動して森重昭さんのお話を聞きました。2016年(平成28年)、現職大統領として初めて被爆地・広島を訪問したオバマ大統領(当時)が、慰霊碑の前で一人の日本人男性を抱きしめる映像を記憶されている方は多いと思いますが、その男性こそが森重昭さんです。
森さん自身も小学3年生の時に被曝。辛い体験をされています。37歳の時、原爆で命を落とした人の中に、捕虜となっていた米軍人がいたことを知りました。しかし、そのことについて知っている人はほとんどおらず、名前すら分からない状況。真相を確かめるべく、仕事の傍ら、たった一人で40年以上にわたって調査を続けました。インターネットも携帯電話もない時代、一人一人証言者を探して話を聞き、事実を積み上げていくことがどれほど大変であったかは想像に難くありません。
実はこの捕虜たちの遺族には「広島で行方不明」としか伝えられていませんでした。しかし、森さんは、どうしても亡くなった経緯を遺族に伝えなければならないという強い想いで全員の名前、捕虜になった経緯、亡くなった理由などを調べ上げました。そして、捕虜と同姓同名の人の家族に片っ端から国際電話をかけ、全米から12名全員の遺族を探し当てたのです。家族を想う気持ちに国境も敵味方も関係ないという信念がなしえた奇跡といえます。
そんな森さんに、子供たちからの質問に一つ一つ丁寧に応えていただきました。森さんの言葉を聞き逃すまいと70分間必死にメモをとる姿が印象的でした。ふりかえりでは「『自分の力をどう使うか。人間を生かすために一生懸命になってほしい』という森さんのメッセージが心に残りました」と話していました。
なお、幟町教会への移動途中、森さんの奥様に、森さんが作られた「原爆犠牲者米軍人慰霊碑銘板」を案内していただきました。
お話の後はミサに与りました。大西神父様からは「平和は状態ではなく、行為です」ということを教えていただきました。「戦争のない状態が平和なのではなく、あなたの隣の人に手を差し伸べようとする行為、それこそが平和。毎日平和を作るチャンスがあるのかも知れません」という言葉を聞き、ふりかえりを述べた子供は「私たちの学校の、”Big You, small i.”に似ている」と話していました。身近なこととして平和について考えるきっかけを与えていただきました。
この学習の始まりは7月。77年前、学校のある宝塚市にも空襲があったことを知ることから学習は始まりました。学習を進める中で、マザーやシスター、先輩たち、そして、自分の家族や町の人々、戦場で戦ってくださった方々のおかげで今の自分がある。そして、自分は一人で生きているのではなく、たくさんの「つながり」の中に生きていることに気づき始めた子供たちです。
今日は、さらに森さん夫妻、大西神父様、そして、広島の人々という「つながり」の中で、自分を見つめ直す1日となりました。
「在校生サイト5年」内の「聖心ファミリーヒストリー」では、これまでの学習の経緯、森重昭さんの活動などを詳しく紹介しています。在校生、保護者の皆様はぜひご覧ください。
https://sites.google.com/oby-sacred-heart.ed.jp/2022grade5/familyhistory
後期の学校生活が始まっています!
小学校は昨日から後期が始まっています。始業式では、シスター棚瀬校長先生と河本副校長先生のお話をうかがいました。子供たちは、さらに成長していこうと気持ちを引き締めていました。その後、任命式があり、後期の児童会役員、部長、学級委員が任命されました。バッジと任命書をいただき、はりきっている姿が頼もしいです。
今日は、5年生のField Tripの出発式がありました。広島、宮島、周防大島に行き、平和について考えを深めます。出発式では、シスター棚瀬校長先生より、思いやりを持って相手を受けとめることが平和につながることを教えていただきました。5年生の子供たちが成長して帰ってくる姿が楽しみです。
全国優勝 ~第65回全国硬筆作品展覧会
10月1日にグランキューブ大阪(大阪国際会議場)で日本書写教育研究会主催の第65回全国硬筆作品展覧会の表彰式が行われました。団体賞として最高賞の「全国優勝」をいただきました。個人賞では、文部科学大臣賞(5年児童)、日本PTA全国協議会会長賞(5年児童)、大阪府知事賞(1年児童、6年児童)を受賞しました。個人の最高賞である文部科学大臣賞を受賞した児童は、謝辞を述べる機会もいただきました。水色のワンピースの制服が会場を華やかに彩り、日々の練習で身につけた力強い文字とともに、賞状をいただく立居振舞も洗練されていました。小さな積み重ねが生み出すものの大きさを改めて感じます。
こちらから、受賞した硬筆の作品を見ることができます。
第65回全国硬筆作品展覧会 表彰者一覧 個人賞
丘の学び舎 その187
小学校は今日から、中高では先週の水曜日から後期が始まりました。そろそろ日中の暑さも終わりに近づいてきているようです。どこからともなく漂うキンモクセイの香りに、秋を感じます。
先週、中高の級長・副級長の任命式が終わりました。今日は、小学校で児童会や部長、学級委員の任命式がありました。さらに今週はSⅢ生徒会の任命式、来週はSⅡ生徒会の任命式と続きます。級長や副級長、また生徒会のみならず、各自、様々な委員会の役割を担い、責任を果たすことによって、大切なことを学んでいきます。今年の目標「Courage and Confidence」を、大いに発揮してほしいものです。
小林聖心では「任命式」をとても大切にしています。まさに「命を任せる」式です。創立99周年の年の後期、いよいよ100周年に向けての心構えの必要なこの後期。「小林聖心の命を皆さんに任せます。100周年を超えて繋いでいく命です。」と生徒たちに話しています。そして、「任務を忠実に果たせますように。よろしくお願いしますね。」という気持ちで、一人ひとりにバッジを手渡しています。
何かを任せられることによって、子どもたちは大きく成長します。そして、自分自身の「命」を「使って」、「使命」を生きることの喜びを学んでいきます。このことが聖心の教育の根本を作っているといっても過言ではありません。その背後にあるのは、私たち一人ひとりが、神様から望まれてこの世界に生を受けたかけがえのない命だということ、そして、その一人ひとりの命は、他者との交わり、分かち合いで豊かになっていくのだという、キリスト教の考えがあります。
10月はSⅢ(9~12年)、SⅡ(5~8年)の体育祭が行われます。どちらも学年対抗です。学年カラーのもとで心を合わせて挑みます。運営の仕事を担うことを通して、また、競技やダンスに力を尽くすことを通して、成長できますように。
後期が始まりました
少し早いですが、昨日から2期制の後期の生活が始まりました。10月には体育祭がありますので、生徒たちはこれからしばらく体育祭の準備で忙しい日々を過ごします。
本校の体育祭は生徒が運営しますので、昼休みを使って各係の集会が開かれています。
小学校前期終業式
小学校は前期の終業の日を迎えました。学院祭、StageⅠ運動会、合唱祭などの学校行事、修学旅行や遠足などの学年行事、そして日々の授業や生活を実りあるものにできたのは、一緒に頑張るお友達がいて、支えてくださる方がいるからであることをふり返り、いつも見守ってくださる神さまに感謝しました。感謝の心を持つことが次の新しい一歩につながります。
1年算数ティームティーチング
1年あやめ組の算数の授業を通して、StageⅠの授業研究会を行いました。『10より大きい数を数えよう』の単元で「20までの数博士になろう」というテーマでの授業でした。まとめとして、図や数直線を使って、数の並び -10-( )-〇-の〇に入る数を自分で決めて、( )に入る数を説明することに挑戦しました。「もし、〇に入る数が12だったら、( )に入る数は11になります。なぜかというと、1ずつ増えているからです。」学級を2つに分けて、少人数のグループにすることで、全員が説明する場を持つことができました。4月からどんどん算数が好きになっている子供たちです。自分の学びを伝えることで子供たちの世界が広がっていきます。
前期のしめくくり
小学校は9月29日(木)が前期の終業式になるため、今週は締めくくりの週になります。後期からの学校生活に向けて、クラスごとに学級委員選挙や部会決めをしている様子もうかがえます。児童会もテレビ朝礼の場を通して、全校児童に呼びかけをしました。9月9日はStageⅠ児童会が学校生活の中の日常のマナーをふり返りました。マナーのよい水筒のお茶の飲み方と礼儀正しい言葉遣いを寸劇を通して発表しました。9月16日は小学校児童会が前期の活動をまとめ、より良い学校生活をみんなでつくっていくことを伝えました。子供たちの自治的な活動が子供たちを大きく育てていきます。