小林聖心
女子学院
ブログ
丘の学び舎 その144
先週の水曜日は、1年生~12年生まで、学校がその名を頂いている「イエスのみこころ(聖心)」を、お祝いしました。「私の中にはいつも二つの炎が燃えています。イエスの聖心に対する愛の炎と生徒に対する愛の炎です。」聖心女子学院は、創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラのこの思いを受けて始まりました。
みこころの祝日は、「イエスのみこころ」がどんな心なのかを学ぶ日、そして、「みこころの子ども」という名前を頂いたこの学校に集う生徒が、「みこころ」に似たものとなるように祈る日ともいえます。そして、奉仕体験を通して、人を大切にするという生き方を具体的な行動で実行できるよう、学びます。
コロナ禍にあったこの3年間、十分に行事を行うことができませんでしたが、今年は、それぞれの学年らしい取り組みを行うことができました。ごミサやみ言葉の祭儀と前後して、Stage Ⅰは、日頃お世話になっている物や場所を丁寧に磨きました。Stage Ⅱは、フィリピンの子どもたちのための布の教具づくり、また、様々な施設で使っていただくための雑巾縫いを、沈黙のうちに、心を込めて行いました。
Stage Ⅲは、それぞれの学年に相応しい体験を取り入れながら、福祉について考え、学びました。11年生は、4年ぶりに、身体障がい者支援施設「希望の家」を訪れ、利用者の方々と交流する機会を頂きました。
イエス様は弟子たちに、「ただで受けたのだからただで与えなさい」(マタイによる福音書10:8)と仰いました。みこころの子供も、無償で、見返りを求めることなく、自分自身と自分にできることを、惜しみなく与えることのできる人になれますように。
実がなった
「オクラが2つもできました!」
2年生が植えた野菜の苗があるテラスにいました。
それぞれがお世話をしている鉢には、かわいい実がついていました。
今はまだ小さいですが、これから立派な夏野菜に育っていくでしょうね。
9年生聖心の祝日ボッチャ体験
6月21日(水)の聖心の祝日記念行事で、9年生はパラスポーツの一つ、「ボッチャ」を体験しました。障がいのある人も無い人も一緒になって楽しめるボッチャについて、講師の方からレクチャーを受けつつ競技、審判の両方を生徒たちで行いました。途中からは校長Sr.棚瀬をはじめ3名のシスターにも合流していただき、試合は大盛り上がりでした。ボッチャを楽しみつつも、障がいのある人と共に生きるとはどういうことかを考え、生涯を貧しい方、弱い立場にいらっしゃる方のために心を尽くされた、イエスの聖心について学ぶ半日となりました。


聖心(みこころ)のお祝い日
カトリック教会では伝統的に6月を「聖心(みこころ)の月」としています。
聖心の名を戴いた本校では、今日をお祝い日として、イエス・キリストの聖心にならい、他者のために惜しみなく働き、共に生きる喜びを伝える1日としました。
プール開き
いよいよプールを使っての授業が始まります。
今朝は小学生がプールサイドに集まって、お祈りをし、先生方のお話を聞きました。
約4年間使われなかったプールですが、今はとてもきれいな水を湛えています。
設備の調整をしてくださった業者の方、プールの中をこすってきれいにしてくれた先生方やボランティアの上級生など多くの方々の努力があったこと、大切な水をたくさん使って、水泳の授業ができることに感謝をしましょう。
3時間目には早速2年生がプールに入りました。
初めての水は冷たく感じて思わず声が出ましたが、明るい日差しに水が輝いて楽しい時間になりました。
丘の学び舎 その143
梅雨の合間の晴天が続いています。土曜日には、無事にStageⅠ運動会が終わりました。熱中症が心配されるほどの暑さとなりましたが、水分補給を心がけながら、みんな元気に過ごしました。お家の方にもたくさん見に来ていただいて、子どもたちにとって嬉しい日となったことでしょう。
100周年行事カウントダウンボードには、ここ数日、StageⅠ運動会に向けてのカウントダウンが出ていました。土曜日は本番らしい飾りとなりました。このカウントダウンのみならず、小学校校舎のエントランスに飾られた5・6年生の応援メッセージ、そして、当日の高校生ボランティアのお手伝いと、Stageを越えた縦のつながりが運動会を支えていたことは、いうまでもありません。12年間のつながりの中で、子どもたちが成長していくことを、行事を通して感じさせられます。
Stage毎の取り組みを始めて、3回目のStageⅠ運動会。4年生のリーダーシップも、ずいぶん板についてきました。任されたことに一生懸命取り組み、見事に全体を引っ張ることができた4年生の姿に感心しました。子どもたちは、機会さえ与えられれば、そして、先生方に上手に導いていただければ、素晴らしい力を発揮するのだということを実感しました。
今年の運動会は、100周年の記念が随所に盛り込まれていました。最後に児童全員で作った「イエスのみこころ」のオープンハート。行進しながら、的確に自分の行くべきところに向かい、みるみるうちに大きなオープンハートが出来上がりました。保護者の皆様には、上からの映像を、すぐにInstagramで見ていたいただくことができました。
StageⅡとStageⅢの体育祭は10月に開催です。それぞれのStageで、更に成長した姿を見せてくれることでしょう。
StageⅠ運動会
梅雨の頃とは思えない見事な青空の下、1年生から4年生によるStageⅠ運動会が開かれました。
最上級生となる4年生がリーダーとなっててきぱきと進行を担っていました。
どの学年の子どもも、とても良い表情で演技競技ができていました。
また、高校生をはじめとするStageⅡ,Ⅲの生徒がボランティアで参加してくれました。
よく働いてくれて運営を助けてくれました。
参観に見えた保護者の方々も、片付けを手伝ってくださって本当に助かりました。
学院が一体となってつくりあげた100周年記念のStageⅠ運動会でした。
6年Field Trip 最終日
最終日を迎えました。今朝も時間通りに朝食会場に集まり、気持ち良く一日をスタートさせることができました。この4日間、一度も集合時間に遅れることなく集まることができたのは、今後も大切にしてほしい、この学年の力です。
そんな子供たちに神様もご褒美をくださったのでしょう。4日間、宿舎にいる時間や移動中は雨が降るものの、いざ活動をする時間になるとピタリと雨が止みました。
さて、午前中は白川郷・荻町の散策です。昨日、森の中で見た植物が、合掌造りの中でどのように使われているのかを確かめました。実際に見る合掌造りの屋根は想像以上に大きく、屋根裏もとても広いものでした。子供たちからは「雨漏りはしないんですか?」「なぜどの合掌造りも同じ向きに建てているんですか?」など、新たな疑問が出され、学びがさらに深まりました。
午後は、美濃和紙で有名な美濃の町を訪れました。美しいうだつの上がる街並みを歩きながら、提灯作りの職人さんのお話を聞いたり、和紙小物を買ったりしました。かわいい和紙の人形作りにも挑戦し、この旅最後の素敵なお土産ができました。
日本の宝を探すという目的を持って始まった今回のField Trip。まだはっきりと言葉にはなっていませんが、それを考えるための心は十分に耕されたと思います。
嬉しかったことは、この4日間、どこに行っても「素直な子供たちですね」と言っていただいたことです。それは、ただ静かに話を聞けるという意味ではなく、相手の話をしっかりと受け止めて、尽きることなく質問を返してくれるという意味です。しおりはメモでびっしりになりました。素直な人は謙虚に学び続けることができ、真っ直ぐに伸びていきます。
バスの中では大合唱し、時間はしっかりと守り、班の中で声をかけ合い、活動中は素直に学ぶ。いつでも、誰にでも心を開いているこの学年の良さが発揮され、磨かれた旅となりました。
行く先々でお世話になった方々、支えてくださった全ての方々に感謝いたします。ありがとうございました。
6年Field Trip 3日目
3日目を迎えました。午前中は、江戸幕府直轄領時代の高山陣屋、その陣屋前で毎朝開かれる朝市、そして、昨晩お話をしてくださった津田さんのお店を巡りました。
津田さんのお店では、昨晩、一つの作品が出来上がるまでの細かな作業や、津田さんの想いを教えていただいたばかりなので、子供たちも一つ一つの作品を熱心に見ていました。津田さんが実際に彫るところも見ることができました。守り継がれてきた匠の技も、その裏側を教えていただくことで、より深く味わうことができます。一位一刀彫の魅力や価値を味わいながら、気に入った作品を購入する子供もたくさんいました。改めて、知ることの大切さを感じます。
午後は、いよいよ世界遺産・白川郷に到着しました。早速、森のガイドウォークに出かけ、合掌造りを生み出した白川郷の自然について学びました。例えば、太い柱と柱を、釘やネジを使わずに、マンサクという植物で結束していることや、冬の大雪に押されることで根元が曲がってしまった「根曲り」の部分は強度があるので、梁として使われていることなどを実物を見ながら教えていただきました。さまざまな植物を適材適所に使い分けた昔の方々の知恵に驚かされます。
その後、白川村役場の方、村の猟師さん、白川八幡神宮の方、白川郷の自然環境を守る会の方の4名を招いてのインタビュー学習を行いました。さまざまな視点から白川郷の魅力を語っていただくことを通して、日本の宝とは何かについて考えを深めました。小グループに分かれての活動なので、子供たちは質問したいことを存分に聞くことができました。インターネットやガイドブックでは伝わらない、そこに住む方々の想いに触れることができました。
食事後は企画係によるエンジョイタイム。館内を巡るスタンプラリーをみんなで楽しみました。バスでのレクリエーションにおいてもそうですが、係の友達が一生懸命準備してくれたことに対して、参加する子供たちも全力で楽しむことで応えるところが、この学年の良いところです。
楽しんだ後は最後のミーティング。少しずつ改善されてきたこと、まだ課題として残っていることを言葉にしていきます。疲れのたまった時でも、こうして丁寧に取り組むことが自己を見つめる心を育みます。
明日は最終日。素敵な一日となりますように。