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校長より
2020.04.21
丘の学び舎 その35(中高版)

中高生の皆さんへ

先日の日曜日、オンラインで開催された、世界保健機関(WHO)と慈善団体「Global Citizen」主催による、新型コロナウイルス感染症対策支援コンサート「One World: Together At Home」を見ました。世界をリードするアーティスト達の、自宅で撮影されたパフォーマンスがライヴ配信されました。これは、医療最前線で新型コロナウィルスと闘う世界中の医師や看護師への感謝を表すとともに、人々には家に留まるよう呼びかける、という目的で企画されたとのことです。苦難を共にしている地球市民の私たち。「家にいても、みんな一緒だ、家にいながら、つながっていよう!」という力強いメッセージが、歌や映像から伝わってきました。
世界各地で寝食を忘れて献身的に働く医療従事者の姿には、ただただ頭が下がります。医療崩壊が叫ばれるギリギリのところで、我が身を顧みず、人のためにこんなにも尽くしている方々がいらっしゃいます。胸が熱くなる思いで、映像を見せていただきました。また、現代のICT技術を駆使して世界の人々をつなごうとする「Artisans of Hope (希望のつくり手)」がたくさんいることにも感動しました。辛いことがいっぱいある世界ですが、希望の種もいっぱいあります。
私たち日本の社会でも、みんなのために働き続けてくださっている方々のことを思い起こしました。医療関係はもちろんのこと、食料供給にまつわるあらゆる仕事、生活に欠かせないインフラの整備、宅配業務、役所の仕事等、数え上げたらきりがありません。人との接触を8割減らすようにといわれる中で、さらに忙しくなっている方々もおられることでしょう。こうした方々のお陰で私たちの生活があることに感謝し、今日、私ができることに一生懸命取り組みたいと思います。
日曜日のコンサートの中で、ある女性が言っていました。私たちは、お互いがいるから生きていけるのだと。今は、直接会えない人々一人ひとりの存在の有り難さを感じながら、今日の一日を過ごせますように。

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