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校長より
2022.02.14
丘の学び舎 その159

先週土曜日、無事に高等学校卒業式が終わりました。コロナ禍ということもあり、歌も歌えない卒業式でしたが、ご家族の方々に見守られながら、94名の卒業生が巣立っていきました。高等学校の2年間が、コロナ禍にあった生徒たちです。しかし、そのマイナスとも思える経験をチャンスに変えて、創造的な活躍をしながら下級生を導き、成長していった生徒たちです。
卒業式前の最後の登校日となった木曜日の朝、職員室に入っていくと、一人ひとりの先生の机の上に、手製のマグネット付きヒヨコが置いてあります。卒業生からのプレゼントを担任の先生方が配ってくださったようです。学年カラーが黄色ということもあり、感謝の心をヒヨコに託したのでしょう。
実は、この生徒たちの中学校入学式は、ちょうどイースターの直後でしたので、イースターエッグの話をし、「自分の殻を破って大きく成長してください。」と話しました。そのことを卒業式で話そうと準備していたところ、このヒヨコが贈られてきましたので、とても嬉しくなりました。
外からは見えないですが、不思議な力が一杯詰まっている卵の中で、命は少しずつ変化し、ある時、殻を破って、全く新しい姿の雛が出てきます。中学・高校という多感な時期、きっと生徒たちは、何度も何度も、殻を破りながら、今の姿になってきたことでしょう。今年も、一人ひとりに卒業証書を手渡しながら、命の変容のすばらしさを目の当たりにする思いを味わっていました。
卒業式後行われる聖堂での祈りが終わると、「一致の歌」に見送られて退堂します。「♪みこころの子らよ いつならん 愛の絆に結ばれて~」 それぞれの道へと旅立っていく生徒たちが、「みこころの学び舎」で受けた神様の愛を、多くの人と分かち合うことができますように。神様の豊かな祝福を心から祈って、見送りました。

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