小学校
2026.07.03
真っ黒な手
図工室では、6年生が毎日の通学に使うリュックサックやランドセルを描いていました。
使うのは、鉛筆一本。
色はありません。
濃淡だけで、その質感を表現していきます。
革の硬さ、布のたわみ、細かな皺、ひもの捻じれ——見れば見るほど、そこには表情があることに気づきます。
濃淡には、無限の広がりがあります。
子どもたちは目を凝らし、その濃淡を丹念に受け止めながら、鉛筆を走らせていきました。
出来上がった作品を並べると、同じリュックサックは一つもありません。
同じ形のものでも、描いた人の目を通すと、まったく違う表情を見せます。
毎日何気なく背負っているリュックサック。
改めてじっと見つめてみると、そこには思いがけない発見がありました。



