小林聖心女子学院ブログ 小林聖心
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丘の学び舎 その46(中高生版)

2020年5月6日 校長室より
  中高生の皆さんへ 5月に入り、初夏を思わせられるような日もあります。5月といえば、「マリア様の月」。さわやかな新緑とマリア様が重なって見えてきます。 「マリアさまの月だ・・・」と思いながら空を眺めていたら、聖歌『マリアさまのこころ』が浮かんできました。きっと皆さんも好きな歌だと思います。 ♪マリアさまの こころ それは あおぞら   わたしたちを つつむ ひろい あおぞら マリアさまの こころ それは かしのき   わたしたちを まもる つよい かしのき マリアさまの こころ それは うぐいす   わたしたちと うたう もりの うぐいす マリアさまの こころ それは やまゆり   わたしたちも ほしい しろい やまゆり マリアさまの こころ それは サファイヤ  わたしたちを かざる ひかる サファイヤ マリア様の心は広い青空、強い樫木、歌う鶯、白い山百合、そして、光るサファイヤ。こうしてみると、全部、今、私たちが欲しいものばかりではないでしょうか。 Stay Homeで小さく縮こまるのではなく、広い青空のようなすべてを包み込む心が欲しいです。あれこれと心配ばかりするのではなく、神様を信頼してしっかり立つことのできる、樫木のような強い心が欲しいです。ロザリオヒルの鳥たちのように、今日も生かされていることに感謝して、賛美の歌を歌いたいです。色々な情報に振り回されず、まっすぐ正しいことを見極めることができる、百合のような清い心が欲しいです。そして、サファイヤ。神様の光を受けて、私たちの心も光に向かいますように。 マリア様の生涯はわからないことばかりでした。どうして、自分がこういうことになったのか、この先どうなっていくのか・・・、と。でも、マリア様はそれらのことを心に納め、ずっと思い巡らしておられました。私たちも、今、どうしてこういうことになったのか、全くわかりませんし、誰にも答えることができません。でも、人は生きていると、そういう頭では割り切れないようなことに遭遇するものです。そのことを一番よくご存じのマリア様が、私たちと共にいて、神様にとりなしてくださいます。今月は、特にマリア様に祈り、助けていただきましょう。

丘の学び舎 その46(小学生版)

2020年5月6日 校長室より
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丘の学び舎 その45(中高生版)

2020年5月5日 校長室より
中高生の皆さんへ 5月5日、こどもの日です。少しは気分を変えて、いい日を過ごすことができますように。 今日は、私の「こどもの日」の思い出を、分かち合いたいと思います。多分、皆さんもそうだと思いますが、どこか楽しいところへ連れていってもらったとか、美味しいものを作ってもらったとか、ということはもちろんあります。しかし、「こどもの日」といったら何よりも思い出すのが「菖蒲湯」、いわゆる菖蒲の葉っぱの入ったお風呂です。知っている人もいるでしょうか。5月5日のお風呂は楽しみでした。菖蒲の葉が醸し出す独特の香りは今でも忘れられません。頭に巻くとよいということで、長い葉っぱを一つ取って、鉢巻のように巻いて結び、得意げに湯船につかっていたことを思い出します。 古くから、菖蒲は心や体を元気にしてくれる植物であると考えられていました。また、厄除けにも用いられてきました。ですから、子供たちが災難から免れ、健やかに成長することを願って、「こどもの日」に「菖蒲湯」という習慣が生まれたようです。「菖蒲湯に入ると、健康で無事に過ごせるという言い伝えがある。」と親から教えられ、私は何気なく楽しんでいました。 現代、こうした習慣が残っているのかどうかはわかりませんが、大人が子供たちに願う気持ちに変わりはありません。特に、ウィルスの拡大というような今回の事態に遭遇し、ご家族の皆様は、どんなに皆さんの健康と安全を願っておられるでしょうか。 今日の「こどもの日」にあたり、神様の豊かな祝福が皆さんの上にありますように、特に祈りたいと思います。いわゆる幼い子供だけではありません。中高生になっても何歳になっても、私たちは、皆、天の父である神様にとって大切な子供です。世界を脅かすウィルスという災難から私たちを守り、健やかでいてほしいとどれほど願っておられることでしょうか。自分の正直な気持ちや、心配なこと等、何でも神様にお話してみてください。神様はきっと一人ひとりを祝福したくて待っておられると思います。

丘の学び舎 その45(小学生版)

2020年5月5日 校長室より
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丘の学び舎 その44(中高生版)

2020年5月4日 校長室より
中高生の皆さんへ 先週はお天気が続き、気持ちの良い毎日でした。ロザリオヒルを散歩していると、小学生が「春みつけ」をしている様子が目に浮かんできました。生活科の授業の一環です。春らしい植物を見つけたり、シロツメ草で首飾りを作ったりして楽しんでいた姿が甦ってきます。「〇〇みつけ」というのは、皆さんも楽しかった思い出はないでしょうか。見つけたものは、どんな小さなものでも、喜びを与えてくれたと思います。 「見つける」という言葉は普段何気なく使っていますが、とても素敵な言葉です。どんな意味が込められていると思いますか。まず、すぐに思いつくのが、発見するとか、見つけ出すということでしょうか。他にも、出会う、めぐり合うという意味があります。また、気がつくとか、分かるという意味でも使いますし、位置を突き止めるとか、捜しあてるという場合にも使います。様々なニュアンスのこもった言葉なのです。 「春みつけ」をしている時は、こんな「見つける」を総動員して、いいものを見つけているのではないでしょうか。自分で捜し求めるのですが、予期せぬ偶然の出会いでもあります。でも、それに気づき、発見するという自分からの働きかけがあるからこそ、「春みつけ」は成り立つのです。 先週のある朝、学校へ行こうとしてロザリオヒルを歩いていると、まだ小さい青梅が2つ転がっているのを見つけました。梅の実が熟すのはだいたい6月ですから、まだ早くて小ぶりでした。カラスがいたずらでもして、落としたのでしょうか。温かい日差しの中でこの青梅を見つけ、ちょっと季節を先取りしたようで嬉しくなりました。 緊急事態宣言の中、行動範囲はかなり狭まっている毎日です。でもひょっとしたら、見慣れた家の中でも、あるいは家の周辺でも、何か見つけることはできるかもしれませんよ。小さなことに気づいて喜べる日々を送りたいです。

丘の学び舎 その44(小学生版)

2020年5月4日 校長室より
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丘の学び舎 その43(中高生版)

2020年5月1日 校長室より
中高生の皆さん 桜が終わったと思ったら、今度はツツジの美しい季節を迎えました。色鮮やかな花をたくさん咲かせたツツジを見ると、何故かバザーや学院祭の情景が頭をよぎります。いつもツツジのシーズンに開催していた行事だからでしょうね。本来であれば、5月1日がStudents’Day、2日がCome and See Dayでした。きっと、今頃はみんな一生懸命働いていたのだろうと想像すると、準備してきたコミティーのためにも、クラブのためにも、本当に実現させてあげたかったという思いに駆られます。 今回の学院祭のスローガンは「Sprout ~あなたから始まる~」でした。このスローガンがこのまま終わってしまうのはあまりにも残念ですので、今日は「Sprout」の話をすることにします。 初めてこのスローガンを知った時に、なんて素敵な言葉を選んだのだろうと感心しました。「芽や葉などが生長し始める」という動詞、あるいは、「新芽」や「若枝」そのものを指す名詞としての「Sprout」。100周年に向けて、聖心の生徒としての土台をしっかりと固めながら、新しい芽を出し伸ばせるよう、一人ひとり自覚をもって進んでいきましょう、という呼びかけが込められていたと伺っています。 私の中で「Sprout」は、何かを突き破って、勢いよく出てくる活き活きとしたものというイメージです。まさに、この季節、校庭やロザリオヒルで見つけることのできる新芽や若枝に「Sprout」を見ています。 まだ新学年になって一度もお会いできていない皆さんですが、1年生から12年生まで1037名の児童生徒を思い描きながら、まさに皆さんが「Sprout」として、未来の小林聖心を創ってくださるのだということに大いなる希望を感じています。今年は97周年。こんな大変な年があったのだと、きっと語り継がれていくことでしょう。「~あなたから始まる~」という言葉通り、一人ひとりが小林聖心の「Sprout」になることができるよう、今、この時を、自覚をもって過ごせますように。 ロザリオヒルのツツジ

丘の学び舎 その43(小学生版)

2020年5月1日 校長室より
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