この夏に姉妹校の聖心女子学院(東京)が主催するカンボジア体験学習に参加した生徒が、StageⅢ朝礼で活動内容を報告しました。
報告のスライドと発表内容をご紹介します。


私たちは7月20日から7日間、カンボジア体験学習に参加しました。この体験学習の目的は、内戦を乗り越えたカンボジアの平和への取り組みや、歴史、文化について学ぶことです。
現地では、ポル・ポト政権時代に難民として日本に渡ってこられたチア・ノルさんが、ご自身の経験も交えながら訪問先の案内や説明をしてくださいました。
これから、私たちが訪れた場所や、現地での活動について報告します。

まず訪れたのは、ポル・ポト政権下で実際に使用されていたトゥールスレン刑務所です。
ポル・ポト政権とは、1975年から約4年間、カンボジアを支配した政権です。お金や宗教、教育が否定され、人々は農村での過酷な労働を強いられました。また、教師や医者など、知識人とされた人々の処刑も行われました。この処刑や強制労働などにより、国民の約4分の1が命を落としたとされています。トゥールスレン刑務所は、ポル・ポト政権以前は学校だった建物を刑務所に転用した施設で、多くの人々が拘束され、拷問を受けたのち、処刑されました。約1万7千人が収容されましたが、そのうち生きて解放されたのはわずか7人でした。

次はキリングフィールドです。ここは、ポル・ポト政権下で大量虐殺が行われた処刑場です。慰霊塔には、犠牲者のものとされる約9千人分の頭蓋骨が納められています。ここで処刑を実行していたのは、私たちと同じくらいの年齢の少年だったそうです。眼鏡をかけている、手に労働の跡がない、服がきれいであるなどの理由で、知識人とみなされ、命を奪われた人々も多くいました。こうした事実から、当時の人々がどれほど理不尽な状況に置かれていたのかを実感しました。

続いて、CMACの平和博物館です。ここでは、戦場や地雷原を再現した展示、本物の地雷や爆弾の展示、戦争で使われた武器を用いた作品を見ることができました。写真の後ろに写っているオブジェもとても大きいですがすべて当時使われていた本物の銃でできています。また、内戦時代に埋められた地雷の数は6百万ともいわれており、撤去が進んだ今も、農村部を中心に地雷の被害は続いています。

歴史について学ぶだけでなく、同じ世代の生徒たちと直接交流できたことも、貴重な経験になりました。バイヨン高校では、お互いの学校を紹介したり、ゲームをしたり、おしゃべりをしたり、とても楽しい時間を過ごしました。

ほかにも、プノンペン大学の日本語学科の学生や、幼稚園の子どもたちとも交流しました。
言葉や文化の壁を越え、同じ時間を共に過ごし、楽しく交流することで、これまで馴染みのなかったカンボジアの人たちをとても身近に感じるようになりました。

また、世界遺産として有名なアンコールワットをはじめ、アンコール王朝時代の遺跡も訪れました。壮大な建築や美しい景色は圧巻で、カンボジアの豊かな歴史と文化に触れることができました。
そして、今回の体験学習には、多くの姉妹校の生徒と共に参加しました。
一緒に活動する中で仲を深め、帰国した今でも連絡を取り合うほどの関係になれたことも、思い出の一つです。
私たちにとってこの7日間は、カンボジアの悲惨な歴史と、美しい文化の両方に触れる、充実した時間となりました。戦争を経験した人にとって、当時のことを思い出すことは辛いことだと思います。それでも次の世代が生きる未来の平和を願い、自らの経験を語ってくださる方や、戦争の記憶と事実を後世に伝えるため場所や博物館があります。私たちはそうした方々の思いを大切に受け取りまたほかの人にも伝えていかなければならないと感じました。今回の体験学習を通して、「戦争を忘れてはいけない」という言葉の本当の意味を理解することができた気がします。

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2026.10.23
カンボジア体験学習参加生徒 活動内容を報告


